1986年 アメリカ
監督:ロバート・ハーモン
出演:C・トーマス・ハウエル ルトガー・ハウアー
【あらすじ】
車の長距離輸送をしていたジム・ハルジーは、
雨の降りしきるテキサスのハイウェイで一人のヒッチハイカーを拾う。
ジョン・ライダーと名乗るその男は突然ナイフを取り出し、ハルジーに向ける。
ジムは一瞬の隙を突いてなんとかライダーを車外へ追い出し、その場を切り抜ける。
だがしかし、彼の執拗な追撃はまだ始まりにすぎなかった・・・・。
『ブレードランナー』の敵役でおなじみのルトガー・ハウアーが
正体不明の殺人鬼を演じる
サイコサスペンスの傑作です。
ハイウェイで正体不明の人物に追いかけられる話というと、
スピルバーグの『激突!』などがありますが、
あれはどちらかと言うと、謎の「車」にひたすら
追いかけられるという感じでした。
しかし、この映画で執拗に追いかけてくるのは、
ジョン・ライダーと名乗る「人」なのです。
この男を拾ってしまった事をきっかけに、
主人公は凄まじい恐怖を味わうことになります。
やっとのことで振り切ったと思っていても、
しばらくすると彼はどこからともなく目の前に現れます。
PART6以降のジェイソンもびっくりの神出鬼没ぶりです。
何の前触れもなくヒョッコリと
現れるので、観客も目が離せません。
神出鬼没すぎてちょっと有り得ないぞ、という所もありますが、
そんなことを気にしていてはいけません。
ただ、ジェイソンとは違い
(ムチャクチャな比較をしてますけど、気にしないで下さい)
彼はなかなか主人公を殺しにはかかりません。
とにかく主人公を精神的に追い詰めていくのです。
性格も非常に残忍なので、子供連れの家族であろうと
平気で殺し、主人公の精神を揺さぶって行きます。
しまいには保安官殺しの罪までも着せてしまいます。
彼には容赦や限界といったものはありません。
何たって、主人公を追い詰める為だけに
人を惨殺するほどですからね。
しかもこの人、すごく強いです。
ヘリなんかもあっさり撃ち落したりしちゃいます。
どうしてそこまで主人公をいたぶるのかと言うと、
はっきりした目的はありません。
ただ目に付いたからなのでしょう。
(彼の会話から、主人公以外にも以前にヒッチハイカーが
一人殺害されていることがわかります。)
彼はまさしく狂っているのです。
特に、ラスト近くでの取調べのシーンでの彼の言葉は
あまりにも空虚でゾッとしてしまいます。
彼からは人間らしい感情の一欠けらも感じ取ることができません。
ジョン・ライダーのような目的も不明で
超人的な殺人鬼というキャラクターは
下手をすれば観客から笑いものになる危険性もありますが、
ルトガー・ハウアーの演技力がそれをさせません。
広大なハイウェイの風景もこの映画の味を外側から引き立てていて、
並のスリラーとは一線を画した雰囲気的な恐怖が感じられます。
最後に主人公が取った行動は法的には間違いではありますが、
ジョン・ライダーの恐ろしさを考えると正しかったのかもしれません。
今年の夏、マイケル・ベイがプロデューサーとなってリメイクが製作され、
ジョン・ライダー役にハリウッドを代表する悪役スター、
ショーン・ビーンが抜擢されました。
評判はあまり宜しくないようですが、一度は観てみたいですね。
ストーリー ★★★★ (謎の人物に追いかけられるという単純な話がこれほど怖いとは)
スリル ★★★★ (どんどん追い詰められていきます、尺が少しばかり長いのが欠点か?)
おバカ ★ (強すぎるジョン・ライダー。ムチャクチャなのに怖い!)
グロ ★★ (直接的な描写はほとんどありませんが、それ観ている人の反応や会話がキツイです。)
ハイウェイの風景 ★★★★
(広大で綺麗な感じです。こんなところで車が故障したら大変そう)


