![]() | シャドー デジタルニューマスター アンソニー・フランシオーサ、ジョン・サクソン 他 (2004/07/23) IMAGICA この商品の詳細を見る |
【あらすじ】
新作「暗闇」のプロモーション活動のため、ローマにやってきた
NYの売れっ子ミステリー作家ピーター。
折りしもローマでは「暗闇」の殺人シーンを模倣した殺人事件が発生していた。
ピーターの元にも、犯人と思われる人物からのメッセージが送られてくる。
事件は止まるところを知らず、女性達が次々と劇中と同じような方法で
殺されていく。
ピーターは独自の推理を展開し、書評家のウェルディが怪しいと睨むが・・・。
ダリオ・アルジェント作品の中でもおおむね高い評価を得ているのがコレ。
ストーリーは、まあよくありそうな話。
自分の書いたミステリー小説の模倣犯が現れて
てんで役に立たない警察に代わって事件を推理してやろうかなーっというもの。
でも、やっぱりダリオ作品なので、ストーリー云々よりも
そのドギツい映像が際立ってます。
サスペリアのような原色バリバリの
光を駆使した演出は見られませんが、さすがはアルジェントというべき
例えば、犯人がターゲットの家へ侵入しようとしているシーン。
家の全体を、そりゃもう先は屋根から、下は地面近くの壁までを
間近でじっーくりと時間をかけて、
まるで綺麗な女性の頭から足のさきっちょまでを撮り尽くするかのようにナメ撮りしています。
きっとどこかにいるであろうなめ撮りマニアの人達なんかは
このシーンを見てもある種の興奮を感じるんでしょうか。
(ナメ撮りが分からない人のためにリンクを貼ろうと思いましたが
青少年にはふさわしくないページがたくさん出てきたので止めました。)
そして、毎度お馴染み殺害シーン。
序盤から中盤にかけては「色彩鮮やかだけどちょっと大人しめかな?」なんて思っていたのですが
後半、殺人鬼の凶器がオノに変わると、ビジュアル的インパクトが格段に上昇!
十三金を超えるぐらいのナイスな額の角度にオノを叩き込むわ
不意打ちで腕を切断した挙句、噴出した血が
ちょっぴり青い色彩を放つ壁にいい感じに模様を描くように飛び散るわ、相変わらずのやりたい放題です。
(↑アルジェント先生を見習って色鮮やかにしてみました。)
で、この作品、他のアルジェント映画同様、ストーリーが酷い
特に犯人の正体があり得ないなどと散々に言われております。
なるほど、確かに話の展開にはいつも通りの不自然かつ強引さが目立ちます。
「なんだか突然大きな犬が柵を飛び越えて襲ってきて、
犬から逃げていたらたまたま大きなお屋敷があって
都合よく鍵が開いていたから、そこへ逃げ込んだら、
なんとそこが殺人鬼の棲家だった。」
なんてこともあります。
おっと、都合よく鍵が開いていた点に関しては、
「犯人がうっかり鍵を忘れていたんだ」
といったことを説明するようなシーンがありました。
「説明になっていない!」と怒る方もおられるかもしれませんが
この人の作品の場合、ちゃんと説明してるだけマシな方です。
でもね、よく言われる犯人の正体についてなんですが、
別にこの人が犯人でも、別に映画的なおかしさはないと思うんですよ。
「映画的にあり得ない犯人の正体」というのは「13日の金曜日」のように
ほぼノーヒントに近い状態で、突然犯人が判明するといった感じのものなのではないでしょうか。
ちゃんとこの映画にはヒントが隠されています。
初見の時、僕はそのヒントによって犯人と思われる人物を推測することができました。
なぜかと言いますと、
(以降ネタバレ 観た事のある人のみどうぞ↓)
ウェルディ(前半の事件の犯人)殺害の時、
主人公は何者かによって石で頭を殴られたということになっているんですけど、
このシーン、よく考えるとかなりおかしいんですよ。だって、主人公が石で
殴られて気絶したところを、我々観客は一切見ていないんですから。
映画の中において、観る者の眼の代わりとなる主人公が
死んだり気絶したりすることは非常に重要なことなので
必ずといって良いほどそれに相応しいシーンが設けてあるはずなんです。
ところが、ちょっと映らなかった間に眼となるべき人物がいつの間にか気を失っている、
これはかなり怪しいですよ。「実は頭を殴られたというのは嘘で、
主人公が観客に知られてはいけない何らかの行動をとったんだぞ。」という監督からの
ヒントなんじゃないかと、僕は考えたんです。
(ネタバレ終了)
他にも、「あの回想はどういう意味だったんだ。」とか
「時計を壊したのは誰だったんだ。」という疑問が良く投げかけられていますが、
それらの事柄に関しても大体は理解することができました。
よーく観てみると、些細なところにそういった疑問を説明するような
シーンが散りばめられているんですよ。
説明不足には変わりありませんが、それなりに説明してあるだけ
他の大部分のアルジェント作品に比べると、十分良く出来た部類に入るのではないかと
思うんですよね。十分良作だと思いますよ。
「燃えよドラゴン」のジョン・サクソンとか出てますし
ああ、でもラストのあれはあり得ないと思いました。
いや、犯人の正体とかじゃなくて、オチのつけ方が
あれじゃドリフじゃないですか。
オチが変なのもアルジェント作品の特徴なんですけど、あれには笑ってしまいました。
ストーリー ★★★★
スリル ★★★★
オバカ ★★★
グロ ★★★★
真犯人のマヌケさ ★★★★★
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