うまい棒めんたい味の如く映画を語る

ちょっぴり辛く、どちらかと言うと甘い感じで 映画をレビューしていきます。 ホラー、サスペンスが中心です。

第十五回映画レビュー「ジェイコブス・ラダー」

ジェイコブス・ラダー ジェイコブス・ラダー
ティム・ロビンス、エリザベス・ペーニャ 他 (1999/12/10)
パイオニアLDC
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1991年 アメリカ
監督:エイドリアン・ライン
出演:ティム・ロビンス エリザベス・ペーニャ マコーレ・カルキン


【あらすじ】
ジェイコブはベトナム戦争に従軍中、銃剣で脇腹を刺されて
重症を負って気を失う。
その後、郵便局員として不倫相手のジェジーと二人で暮らしていた
ジェイコブは奇妙な出来事を度々経験するようになる。
突如現れては自分を殺そうとする謎の怪物、
ダンスパーティーに出現する悪魔のような生き物。
そして、彼自身の精神状態も次第に錯乱しはじめ・・・




「ナインハーフ」のエイドリアン・ラインが描く
異色のホラーサスペンスです。



始まって間もないうちに激しい戦闘が繰り広げられます。

3.4分の短いシーンなのですが、
爆発やセット・小道具が凝っていて
意識を失って痙攣している兵士や、足がズタズタに
切り裂かれている兵士が転げまわっていたりと
この手の映画にしてはなかなかリアリティがあります。


ジェイコブ戦争

激しい戦闘

戦闘シーンの後、ジェイコブが地下鉄で不倫相手のジェジーのマンションへと向かうシーンになり、普通であればホッと胸っを撫で下ろすべき
ところなのですが、この映画はここからが本番なんです。
(第一始まってから十分経たないぐらいですしね。)

彼の周りで次から次へと奇妙な出来事が起こるようになります。

しばしば得体の知れないものを観るようになり、ひどい時には
その得体の知れないものに襲われるといった事も

ジェイコブ電車怪物

ジェイコブの行く手に現れる謎の怪物


そのようなことが続いたためにジェイコブの精神も不安定になり、
夢と現実の区別がつかなくなってしまいます。
そんな時に思い浮かぶのは既に離婚した前妻のサラと、
自分の不注意で死んでしまった彼の三男のゲイブのこと


ジェイコブカルキン

カルキン坊や扮するゲイブ

ある日彼はベトナム戦争時代の仲間に出会い、
彼自身もまた同じような現象で苦しんでいる事を聞かされます。

その話をした直後、その仲間は謎の爆発により死亡。
この奇怪な出来事の原因が政府にあると感じた彼は
ベトナム戦争時代、同じ部隊に所属していた仲間を集め
弁護士を雇って事の真相を明らかにしようとするのですが・・・


この映画、全体的な感じとしてはデヴィッド・リンチの映画、特に「マルホランド・ドライブ」と
似ているような気がします。

ただ、リンチはゾッとしてしまうようなシーンの他に、思わず笑ってしまうようなシュールな画も多いのですが、
この作品ではそういったところはなく、生理的な恐怖を感じさせるようなシーンが多いです。
その分、悪夢のような、怖いか面白いのかわからない
不条理さはあまりないのですが


また、リンチ作品は極めて難解で、観客自らがそれぞれの答えを導き出すといった感じなのに対し、
この映画では特定の答えがあらかじめ向こう側から提起されており、ストーリーを進めていくと
ほぼ確実にその結論に行き着くといったような感じです。

主人公の幻覚の中に現れる人物達は、その真実に辿り着くための手助けをするものや
それをあることによって妨害するものに分かれていて、
真実が明らかになるにつれて、彼らの正体も自然と明かされていきます。
意外にもラストは感動モノです。


あらすじやパッケージ裏の説明だけを読むと、
訳の分からない映像ばかり映る映画だと思ってしまいがちですが、
意外と堅実な作品です。


「一風変わった映画を観たいけど、訳がわから無さ過ぎるのは嫌」といった方にオススメです。


ストーリー ★★★★
スリル   ★★
オバカ   ★
グロ    ★★★
悪夢っぽさ ★★★







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