![]() | ヤン・シュヴァンクマイエル アリス ヤン・シュヴァンクマイエル (2005/02/23) コロムビアミュージックエンタテインメント この商品の詳細を見る |
1988年 チェコ
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
出演:クリスティーナ・コホウトヴァー
【あらすじ】
ある日、アリスが家の中で遊んでいると、突然剥製のウサギが動き出し、
「遅刻する」と言いながら慌てて引き出しの中へと入っていった。
後を追って引き出しの中へ入ったアリスは、なんとも言いがたい
不思議な世界へたどり着く・・・。
ルイス・キャロルの原作を基にした、ヤン・シュヴァンクマイエル監督による
ファンタジー映画。(アリス自体の映画化、ということではないようです。)
ヤン・シュヴァンクマイエルはチェコスロバキア出身の監督で、
パペットや粘土を用いた独特の作品はチェコ国内ならず、
日本においても高い人気を誇ります。
そんなシュヴァンクマイエルの第一回長編作品がこの『アリス』です。
この映画の見所は、そのブラックながらどことなくユーモア溢れる
不思議の国の住人達にあります。
例えば・・・
ウサギ
原作の「アリス」でも有名なキャラクター。うさぎの剥製が突然動き出した。
やぶれた体の一部からボロボロと木屑がこぼれる。
アリスは不思議の国で彼を見つけると、決まって「ねえ」と声をかけるが
その度に「ギョッ!」っという台詞が似合いそうな顔をして一目散に逃げ出す。
神出鬼没で、思いがけないところから現れたりもする。
靴下芋虫
穴だらけの部屋に生息する謎の生物。
靴下に縦長の風船を突っ込んだような形状をしており、
部屋に空いた穴の中を這い回っている。
知能を持ち、あるものをつけることによって喋ることができる。
彼らの棲家から出る時には足に注意しなければならない。なぜなら・・・
肉
ただの肉、動く
他にも様々なキャラクターが登場するのですが、これ以上書くと
楽しみが減ってしまいそうなのであとはお楽しみと言うことで・・・。
主人公であるアリスキャラもまた一風変わっておりまして、
例えばディズニー映画だと、場面に合わせて表情豊かに微笑んだり
怒ったり泣いたりと表情豊かですが、この映画のアリスは
ほとんどと言っていいぐらい無表情で、あまり喋りもしません。
途中でウサギを見つけると必ず「ねえ」とは言いますが、
決して「あら待ってようさぎさーん、ウフフフフー」
などといったような言葉は口に出しません。
たまに笑ったり泣いたりするのですが、
笑う状況が変だったり、涙を出しすぎて・・・(これは原作でもありましたね。)
という風に、全体的に不条理といいますか、
ダークファンタジーと言いますか、そんな感じの雰囲気が漂っていまして
人を選ぶ映画であるかもしれません。
テリー・ギリアムやティム・バートンのような
ブラックユーモアなテイスト溢れる監督の作品が好きな方であれば
おそらく気に入っていただけるのではないでしょうか。
ストーリー ★★★★ (奇抜なキャラクターと展開は好きな人にはたまらない)
スリル ★★ (次にどんなやつが出てくるか、というドキドキ感はある。)
おバカ ★★★ (ブラックユーモアが好きな人なら)
グロ ★★ (一部のキャラがグロテスクか)
うさぎの神出鬼没度 ★★★★ (遅刻だ遅刻だ騒いでるのに、なぜそんなところに・・・)



