うまい棒めんたい味の如く映画を語る

ちょっぴり辛く、どちらかと言うと甘い感じで 映画をレビューしていきます。 ホラー、サスペンスが中心です。

第七十六回映画レビュー「ホステル」

ホステル 無修正版 コレクターズ・エディションホステル 無修正版 コレクターズ・エディション
(2008/02/22)
デレク・リチャードソン、ジェイ・ヘルナンデス 他

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【あらすじ】
バックパッカーのパクストンとジョシュ、そしてオリの三人は
東ヨーロッパを旅している途中あぶないところを助けてくれた男から
男にとって楽園そのものと言えるホステルがスロバキアにあると教えられる。

疑いを持ちつつも、うきうき気分でスロバキアへ向かう三人組。
途中、おかしな中年の男に会って気分を悪くしたが、例のホステルへ辿り着くと
そんなものはどこかへ吹き飛んだ。そこは酒と女が絶えることなく溢れかえっている
まさしく「地上の楽園」だったのだ。

三人はどっぷりと地上の楽園を満喫し、幸せな時を過ごす。
パクストンは宿泊していた日本人の女の子と知り合う事もできて有頂天だ。
しかしある日の朝、先に部屋へ戻ったはずのオリがいなくなっていた。
フロントに聞くと「チェックアウトした」というが、オリが何も言わずにそんなことをするだろうか。
そもそも荷物は部屋に置いたままなのに・・・。

二人は知らず知らずのうちにこのホステルの闇の部分へ引き込まれていく








「キャビン・フィーバー」のイーライ・ロスがクエンティン・タランティーノとコンビを組んで
作り上げた田舎ホラーの傑作。







僕がこれを観たのは劇場公開されてから大分後なんですが、
なんだかあまり評判が良くなくて、しばらくの間はあまり興味が沸きませんでした。

これを観たきっかけも近くの電気屋でDVDが安売りされていて
「メイキングもついてるなら買ってもいいかなー、安いし」みたいな感じでした。





ところがいざ観てみると、これがなかなかすごかった






そもそもこれに関する批判で一番多いものは
R−18の癖にゴアシーンがしょぼいというものと
残酷だ、気分が悪いというものの二つ

後者についてはじゃあこんなもん最初から観るなで済ませるとして
前者の「ゴアシーン」がしょぼいというが少し気になります。

確かに同じ時期のホラー映画、例えば「ディセント」や「ハイテンション」などの方が
直接的な残酷描写は多いです。
この「ホステル」もまあ残酷ではあるのですが、同期に強烈なスプラッターが多すぎて
相対的には「ゴアがしょぼい」と見られているのかもしれません。

「凄まじいゴアシーンが見られる映画」と宣伝されていたのも批判される原因の一つに
なっているでしょう。





しかし、この作品のゴアシーンがダメかと言うと、決してそうではないと思います。

なぜなら、同期のスプラッターがいかに内臓やら何やらを見せることに重点を置いてあるのに対し
この作品ではある程度ゴアを見せつつも、それを受けた犠牲者の感情を
見事に描き出しているからです。





生かさず殺さずの、いつ終わるとも知れない凄まじい拷問を受ける犠牲者
凶器で甚振られて痛烈な叫び声を吐きます、体が痙攣します、汚物を吐きます。
それでもまだまだ終わりません。終わる時は死ぬ時です。
何と恐ろしいのでしょうか。

しかも拷問を受けているのは一人だけではありません。
地下室のあちらこちらから「やめてー!」「ママー!」と悲痛な叫び声が
彼らが拷問を受けている様子はチラッとしか、あるいは全く映りませんが、
非常にゾッとさせられます。
イーライ・ロスはこうした拷問の犠牲者の痛みを
ゴア描写はある程度に押さえ、痛さと叫びの要素を前面に押し出すことによって表現し
何ともいえない不快感を演出しています。





ストーリーも非常に面白いです。
別にネタバレという程でもないのでここに書きますと


「地上の楽園」の振りをしているホステルの正体はなんと
身寄りのない旅人をおびき寄せて捕らえては拷問にかける
謎の拷問組織のカモフラージュ

だったんです。

ちなみにこの組織は会員制です。
本部はスロバキアのようですね。

会員になると、世界から集まった旅人の中から好みのタイプ(拷問にかけたいという意味で)を
選び、チェーンソーやスタンガン、ナイフなど、あらゆる拷問器具を使って
犠牲者が死ぬまで拷問できるんだそうです。


ちなみに、この組織の構成員および会員はかなり多いようで、
その力は警察などの公権力にも密かに及んでいるようです。




都市伝説の一つに「とある金持ちの屋敷の地下室では毎晩美女拷問ショーが行われている。」
というものがあります。
「そんな話あるわけがない」とは思いつつも、
「もしかしたら世界のどこかで行われているかもしれない」と考えてしまう時があります。

この作品ではそんな「どこかで起こっているかもしれない恐怖」をスロバキアの会員制拷問クラブ
を通じて表現していると思います。

ちょっと良い感じのホテルに泊まってわいわいやってたら、
いつの間にか怪しげな地下室に閉じ込められていて・・・

ゾッとしますね。
拷問クラブに匹敵する怖いものも出てくるのですが、これはネタバレになるので・・・・








拷問だけでなく、サスペンス要素やスリリングな脱出劇、そして逆転劇もあって
短い時間の中で様々なものが盛り込まれた優良ホラーでした。
イーライ・ロスの長編デビュー作「キャビン・フィーバー」や「2001人の狂宴」
あるいは田舎系ホラーが大好きな方、是非どうぞ!

後、三池崇史監督もカメオ出演してます。
この人の登場シーンは妙に不自然で笑ってしまいました(笑)




ちなみに2も既に公開されていましたね。
何でも拷問クラブの内側に迫った内容だとか・・・
あーあ、劇場まで観に行けばよかった。







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テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

コメント

ただグロいだけではなく、心理的な恐怖も描いているので、
自分も結構良かったんじゃないかなと思います。
特にラストに反撃には爽快な気分になりました(笑)
2も観ましたが、拷問クラブの内側や、人間の狂気も描かれていてまた見応えがありましたね。

>Toy'sさん
単なる拷問ホラーに終わっていないのは良い意味で意外でした。
イーライ・ロスの代表作と言っても良い気がします。
2面白いですか!
じゃあDVDも買っちゃおうかな(笑)

ようやく鑑賞しました。個人的には「2001人の狂宴」の方が好きかな。イーライ・ロス作品はエログロなとこが良いです。

私は脱出劇と復讐劇にカタルシスの物足りなさを感じたんですが、まぁそれは傑作ヒルズ・ハブ・アイズなんかと比較して、の話。
Toy’sさんのおっしゃるとおり2もオススメです。
2ではより重層的な展開で、なおかつ1を引き立てシリーズ全体の価値を高める偉業を成し遂げているので必見ですw
絶対1から通して見返したくなりますよ。

>pxsrx774さん

「2001の狂宴」も面白かったですね。ロバート・イングランドがいい味出してました。
「ホステル」はイーライ作品の中ではグロ少なめな方かもしれません。

>るしはさん

確かに復讐はもっと派手にやっても良かったですね。
自分で殺すのがチキンサラダのおっちゃんだけで、殺し方もいまいち地味でしたから。

るしはさんも2を推薦されますか!
これは観る前から期待度が上がっていきますね。

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