![]() | アウト・フォー・ジャスティス (2006/12/08) スティーブン・セガール、ウィリアム・フォーサイス 他 商品詳細を見る |
【あらすじ】
刑事ジーノの同僚ボビーが妻子の目の前で射殺された。
犯人はジーノとボビーの幼馴染リッチー。ヤクにおぼれた彼は
今や手のつけようのない悪人となり、ところ構わず暴力の限りを尽くしていた。
ジーノは自らの手で友人を仕留めるためリッチーを執拗に追跡するが、
リッチーの所属していたマフィアもまた、リッチーを探し出して殺そうとしていた。
セガール作品では「沈黙の戦艦」などのいわゆる沈黙シリーズ(エセ含む)が有名で、
「セガール作品のタイトルには必ず”沈黙”がついている」と思われがちですが
そうではないものも結構あります。
今回ご紹介する「アウト・フォー・ジャスティス」もそんな作品の中の一つ。
「アウト・フォー・ジャスティス」はデビュー作の「刑事ニコ 法の死角」から数えて四作目のタイトルです。
制作されたのは1991年、代表作「沈黙の戦艦」の一年前ですね。
この「アウト・フォー・ジャスティス」はいつも通りというべきか、
セガールは全くと言っていいほどピンチになりません。
敵に一発貰ったとか、そういう些細なシーンの合計時間を全部足しても
30秒すらいかないと思います。
そんな調子だと「ピンチにならないと面白くないじゃないか!」
と言われてしまいそうですが、そんなことはありません。
その分爽快感バツグンのセガールアクションが思う存分楽しめます!
最近のセガール映画はセガール自身にやる気がないのか
スタントマンと無意味なスローモーションばかりであまり面白くありませんが、
この映画が撮られたのはセガール全盛期の91年ですから、セガールもやる気満々!
ザコどもの腕をへし折っては投げへし折っては投げ、ものすごーく痛そうだけど
観る分にはものすごくすっきりするアクションを魅せてくれます。
ストーリーもなかなか面白いですよ。セガールらしくて
セガール扮するジーノ刑事はもう物凄く強いもんだから、下手に逆らおうとする人はいません。
リッチーの所属していたマフィアも出てくるんですけど、ジーノとは戦いません。
普通はジーノと戦いになってあっさりと壊滅させられそうなものですが、
幸い大まかな目的が同じなことと、幹部の一人がジーノの幼馴染であったため、
序盤に「俺の邪魔をしたらどうなるか知らんぞ」と脅迫されるだけで済みます。
マフィアの皆さんもジーノが物凄く怖いので、以後はあまり話の中に登場しなくなります。
忘れた頃に友達の幹部やら下っ端やらがちょこっと出てくるだけです。
どうやらジーノの住む町の権力の強さは
ジーノ>>>>>>>>>>>>>>>警察=マフィア>>>>他
となっているようです、すごい町ですね。
さて、マフィアをも屈服させたジーノはもう我が物顔で大暴れします。
敵役リッチー(ウィリアム・フォーサイス)も何人か殺しちゃったりしますが、
それを確実に上回ると思います。
例えば、リッチーの弟が運営する酒場を訪ねるシーン。
ご機嫌斜めなジーノはリッチー弟とその常連の無愛想な態度にぶち切れ、
突然「この店は麻薬取引の温床になっている!」などとのたまい
客を一列に並べて取調べという名の拷問を始めようとします。
リッチー弟は否定しますが、ジーノはこの町で一番エライ人(いろんな意味で)なので
そんなことは聞こうともしません。
客を突き飛ばすわ、グラスを叩き割り始めるわ、しまいにゃ天井に拳銃ぶっ放すわ
乱暴な行為に出ます。
リッチー弟は仕方なく常連さん達と協力してジーノを止めようとしますが
当然の如く返り討ちにあい、店は営業停止もののダメージを与えられ、
本人も鼻をへし折られてしまいました。
さて、どちらが悪いのでしょうか?
リッチー弟の態度は悪かったのかもしれませんが、
ジーノの質問には悪態をつきながらもしっかりと答えています。
常連さん達もジーノが暴れ始めてからしばらくの間は
「このやろう!」と殴りかかろうとすることもなく、無抵抗な状態でした。
反撃に出たのはジーノが天井に拳銃をぶっ放し、「誰か俺を倒してみろ!」と
挑発したからです。
しかも、拳銃をぶっ放した時、リッチー弟は「上に人がいたらどうするんだ!」と
上の住民の心配までしています。
この映画を見る限り、リッチー弟の酒場の人はいい人達です。
ちょっと人相が悪いけど、いい人達です。
それに引き換えジーノはどうでしょうか。
取調べの根拠とした「この店は麻薬の温床となっている!」にはもちろんこれといった根拠はなく
後のシーンで真実だったというようなフォローもありません。
常連さん達が襲い掛かってきたのも、先にジーノがグラスを叩き割ったり
客を突き飛ばしたりしたからです。
明らかにジーノの方に非があります。
普通だったらとっくに刑事の職を追われても仕方が無いのですが、
先ほども言ったとおり、ジーノは警察よりもエライので
そういったこともありません。
こんな感じで、ジーノがリッチーを追い掛け回しながら
多数の人々(特にリッチーの関係者)に危害を加えていくといった感じで
ストーリーは進んでいきます。
セガールが周りの迷惑もお構いなしに縦横無尽に暴れまわるこの作品を
僕はセガール版「その男 凶暴につき」すなわち
「その男 セガールにつき」だと認識しています。
すいません、ちょっと受け狙いで書きました
移民問題だのいろいろなテーマがあるようですが、
いかんせんセガールの理不尽な行動の前では霞んでしまいます。
そして、いよいよ迎えたリッチーとの対決!
どちらが勝つかなんて言わなくても分かりますよね
はい、もうぼっこぼこのぼっこぼこです。
「暴走特急」のベンなんかもぼっこぼこにされましたが、
あっちは一応戦闘のプロなのでそれなりに張り合ってました。
しかし、今回のリッチーはただの薬中デブなので
神のごとき強さを持つジーノには手も足も出ません。
ボッコボコのボッコボコのぼっこぼこのぼっこぼこのぼっこぼこです。
もしかすると、セガール映画で一番ボッコボコにされた人なのではないでしょうか。
リッチーもかなり頑張って1秒ほどセガールをピンチにするのですが、
全く以って無駄な努力でした。
まあ、色々とツッコミどころも多い作品なんですけど、
僕はこの映画大好きですね。
「沈黙の戦艦」や「暴走特急」と同じぐらい
とにかくキレのあるセガールアクションがスカッとします。
ラストシーンもものすごく爽快感があってかなり良い感じなんです。
何か嫌なことがあってイラッとしたときには
ジーノとリッチーの対決シーンを観て気分をリフレッシュすることにしてます。
スカッとしますよ、本当
ちなみに、この映画は「オンデマンドTV」の「好きな映画ランキング」の
「洋画・アクション部門(正式名称よく覚えてない)」で3位にランクインしたことがあります。
ちなみに一位は某ダイハードハゲオヤジが
「これ以降はもう二度と組みたくない」って言ってた監督の隕石映画でした。
二位は忘れましたけど、同じくハリウッド系の超大作だったと思います。
これって結構すごいと思いませんか?
昔のB級映画、それもあんまりストーリーも良くない、
アクションだけが取り柄だとか言われている映画が最近のアクション大作と並ぶなんて
もちろん、ランキングが三位までしかなかったというのではありませんよ(本当に)
後、しょうもない映画しか配信されてなかったというのも違います(本当に)
このランキングを「オンデマンドTVガイド」(名前忘れた)時は嬉しかったですね。
自分の好みが珍しく大勢の人と合ってるって感じて
色々なことを書きすぎてめちゃくちゃ長いレビューになってしまいましたが、
セガール映画が大好きな方、この作品は本当にオススメです。
DVDもかなり安くてお得ですよ!
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