もう見る機会は無いのかと諦めていましたが、
今日(6月6日)、奇跡的に(ってほどでもないか)鑑賞することができました。
さすがはフランク・ダラボン、予想以上の出来栄えでした。
ちなみに原作の「霧」はまだ読んでおりません。
しかし、僕のような原作未読者だけでなく、原作のファンから、
ひいてはキング自身が絶賛している理由が分かりました。
突如街を覆い始めた謎の霧
スーパーマーケットに閉じ込められる主人公親子と大勢の人々
霧の中から襲い来る巨大な触手や大昆虫
逃げ場のない恐怖の群れが人々を激しくかつゆっくりと追い詰めていきます。
そして、最も恐ろしいのはこの手の映画になくてはならない要素である
極限的状況における人間の狂気
登場人物の中に一人だけ、ちょっと頭がアレな人がいまして
いっつも「いつか神は天罰をおあたえになるわ−!」なんて言ってる人で
街の皆からも困った顔で見られているような人なんです。
しかし話が進むにつれ、この有り得ない状況の中では彼女の言うことが徐々に
真実であると受け止められるようになりまして、人々は段々と彼女を崇拝するようになるんです。
世界を救う役割を担う神の使いとして。
今まで変人扱いしてきた人間にですよ?頭下げられますか?
一気に信者が手に入ったことで図に乗った彼女は
この状況を解決する為の策として「誰か一人生贄を捧げること」を提案。
何の根拠もない解決法なのに、信者と化した人々は
それを正しいことだと盲目的に信じてしまうのです。
序盤、彼女が同じことを言った時は「あの女異常だよ」
とでも言うかのように相手にすらしなかったにも関わらずですよ。
怖いですね。
人間の倫理というのは状況次第でコロコロと変わってしまうものなのでしょうか。
そして、宣伝でも言われておりました「映画史上かつてない衝撃の15分!」
この手の煽り文句が使われた映画のオチは大抵がたいしたことのないオチなのですが・・・
いや、このオチはすごいです。
ホラー映画史に残る救いのないオチです。
もうSAWとかそんなレベルじゃないです。
観終わった後はあまりの衝撃で空いた口が塞がりませんでした、ホントに。
一寸先が闇か光か、人生は霧が包まれているかのように分からない。
だからこそ、人々は将来に不安を覚え、絶望してしまうのでしょう。
もし、霧の先に幸運があったとしても・・・・。
本当に衝撃的なラストでした。
細かいところでいくつかツッコミ所のようなものはありますが、
それを補う演出とストーリーが素晴らしい、良作ホラー映画でした。
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