![]() | アメリ (2002/08/02) オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ 他 商品詳細を見る |
【あらすじ】
幼い頃から他人と接することなく育ってきたアメリは
人と接することが大の苦手、いつも空想の世界にふけって楽しんでいた。
ある日、アメリの住むアパートの前の住人が残したおもちゃ箱を見つけたことが
きっかけとなって、周りの人を幸せにするいたずらをこっそりと仕掛けるようになる。
そんな中、駅のホームで捨てられた証明写真を集める青年ニノに出会い、一目惚れしてしまう。
なんとかして自分の想いを伝えたいアメリだが、なかなかその一歩を踏み出すことができない・・・。
ジャン・ピエール・ジュネ監督による、ちょっぴりオシャレでブラックなラブロマンス
公開当時は物凄いヒットを飛ばし、一躍アメリブームが巻き起こったと言われておりますが、
その頃の僕はそれほど映画が好きってわけでもなくて、
ハリウッド系の超大作ぐらいしか映画館で観ることがなかったので、
どれほどのブームであったのかはあまり覚えておりません。
でも、これだけは言えます。
映画館で観ておけばよかった!
初めてDVDで観た時からもうツボに入りまくって、何回も見ちゃったんですよ。
ジャン・ピエール・ジュネという監督を知ったのもこの作品です。
(「エイリアン4」の監督ということにもびっくりさせられました)
この作品のどこが気に入ったのかと言われると、もうほとんど全部気に入ってます。
温かみのある美しい映像、周りを彩るニクイ小道具、
あえて非現実さを前面に押し出した素敵な演出
全部好きですね。
ストーリーにつきましては、「内気な女の子が周りを幸せにしながら自分も幸せを掴んでいく。」
というのが大まかなあらすじとして紹介されていることが多いですが、これはちょっと違うと思います。
アメリは意地悪な八百屋の主人に対して、ウイスキーに塩混ぜるとか、
スリッパをサイズの小さいやつに交換するとか、
目覚まし時計の時間をずらすとか、もう考えられる限りの嫌がらせを行って、
明らかに八百屋の主人を不幸のどん底に陥れしようとしています。
まあこれは普段主人に意地悪されている可哀相な店員を助ける為だからいいのかもしれませんが、
録音機をいつも持ち歩いているストーカー男とくっつけられてしまった薬屋のおばちゃんは哀れとしか
言い様がありません。
そもそもアメリは「幸せのいたずら」をするにあたって、
やれ人の家から置物盗み出すわ、やれ人の家の合鍵作ってこっそり侵入するわ、
やれ証明写真の機械壊すわ
と、ちょっぴりやばいことをしでかしています。
合鍵の偽造と八百屋さんへの嫌がらせなんかはちょっと洒落になんないですよね。
他の登場人物の方々もかなりの変人揃いですが、
アメリのクレイジーっぷりには適わないと思います。
しかし!そういったアメリの常軌を逸した行動をブラックユーモアとして笑い飛ばしてこそ、
この作品を心から楽しめると勝手に思っております。
だから、先述したような「内気な女の子が〜」という普通っぽい紹介では
「アメリ犯罪しすぎじゃねえか、糞映画!」などという
無粋なツッコミをなさる心の狭い方々が激怒してしまいますので、
「ちょっぴり不思議系な女の子が周りを幸せにしながら(たまに不幸あり)自分も幸せを掴んでいく」
とした方が良いんじゃないかなって思います。
何か色々変なことを書いてしまいましたが、本当に良い映画ですよ。
「幸せのいたずら」はアメリ自身にどのような影響を及ぼすのか・・・
そこにこの作品のテーマがあります。
終盤、ある人物がアメリに対してメッセージを伝えるシーンは非常に感動しました。
あの人が言うからこそ、物凄い説得力があるんですよ。
「ミーハー向け映画」などという変な印象を持たれている方、是非ご覧下さい。
決してそこらへんの恋愛映画のような安っぽいものではありませんので。
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