うまい棒めんたい味の如く映画を語る

ちょっぴり辛く、どちらかと言うと甘い感じで 映画をレビューしていきます。 ホラー、サスペンスが中心です。

第六十九回映画レビュー「歓びの毒牙」

歓びの毒牙 デジタル・ニューマスター歓びの毒牙 デジタル・ニューマスター
(2004/07/23)
トニー・ムサンテ、スージー・ケンドール 他

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【あらすじ】

アメリカ人の作家サムは愛するモビタと一緒にイタリア旅行を楽しんでいたが、
ある晩ガラス張りの画廊の中でナイフを持った男が女と取っ組み合いを
演じているのを目撃する。
幸い、被害者の女性モニカは命に別状がなかったが、犯人はその場から逃走し
唯一の目撃者であるサムはパスポートを取り上げられてしまった。
最近この辺りではブロンドの女性ばかりを狙った連続殺人事件が起きていたのだ。
一刻も早くアメリカへ帰るため、サムは独自に捜査を行うが、
何者かが彼を執拗に狙う。









イタリアンホラーを代表する名監督の一人である
ダリオ・アルジェント監督の長編デビュー作品。





一番最初の作品でありながら、後のアルジェント作品に見られる
色鮮やかな映像巧妙なカメラワークなど
お約束的な要素はほぼ全て揃っています。

とは言っても、殺人シーンが後の作品に比べて残酷さは低めで、
カメラワークも「シャドー」や「フェノミナ」などで見られる
変態としか言いようがないといった程ではなく
少しばかり初々しさのようなものが伺えます。
ちなみに、音楽もゴブリンのメンバーではなく、アルジェント作品の常連の一人である
エンニオ・モリコーネ氏です。




さて、この映画のストーリーはこれまたアルジェント作品によく見られる
というよりも、この手のサスペンスではありがちな
「なんか事件に巻き込まれちゃったから、役に立たない警察の代わりに事件を解決してやるぜ!」
ってお話。
よく船○さんや木○さんがやってるアレみたいな感じ




「脚本が破綻している」と批判されがちなアルジェント作品ですが、
この作品ではそういった脚本の破綻は矛盾した展開は少ないように思えます。
(無いというわけではありませんが)




主人公サムは殺人未遂の現場を目撃してしまうんですけど、
女性を襲っていた男の顔を見ることはできませんでした。

しかし、それ以上に重要な「何か」を見たような気がすると考えます。
思いだそうにも記憶が錯乱してどうしても思い出すことができません。

一体サムは何を見ていたのか・・・・
それがこの事件を解く鍵となります。





このレビューを書いていて思ったんですけど、なんだか「サスペリア2」と似てます。
偶然でしょうか?
他の方のレビューでも触れられていますね。

この部分だけでなく、所々に「サスペリア2」と良く似た箇所が見られます。
犯人が事件の前に購入したものとか、犯人の過去とか
オチとか・・・・


※オチについて(思いっきりネタバレ。反転させてご覧下さい)


犯人はなんと最初の被害者モニカ
そのヒントとなるのが画廊で彼女が襲われているシーン。
よーく見ると、ナイフを持っているのは男ではなくモニカなんです。
男はモニカの夫で、彼女を止めようとしていたんですね。
「サスペリア2」の鏡オチとよく似ていますが、ひょっとするとこちらの方が
気がつきにくいかもしれません。




ひょっとして、この「歓びの毒牙」のストーリーを膨らませ、
残虐シーンを大幅に増やしてリメイクされたものが
「サスペリア2」なんでしょうか。

アルジェント先生がこの作品についてどんなことを言っているか、気になるところです。






今回のまとめ

年を取っても根っこは大して変わらない





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