うまい棒めんたい味の如く映画を語る

ちょっぴり辛く、どちらかと言うと甘い感じで 映画をレビューしていきます。 ホラー、サスペンスが中心です。

第六十二回映画レビュー「レクイエム・フォー・ドリーム」

レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版 レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版
ジャレッド・レト、エレン・バースティン 他 (2004/06/25)
ジェネオン エンタテインメント
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【あらすじ】
ハリーは母親のサラと二人暮し。
サラは朝起きてお菓子を食べながらテレビに釘付けになるだけの毎日。
ハリーは窃盗と麻薬でだらだらした生活を送るだけ。
そんな彼の心のオアシスは恋人のマリオン
二人で未来の事を語り合うのが幸せな時間だった。

ある日、友人のタイロンから麻薬の売人になる話を持ちかけられる。
計画は見事に成功し、ハリー達は大金を掴むことができた。

一方そのころ、いつも見ているテレビ番組から出演依頼の電話を受けたサラは喜び、
昔着ていたドレスを身に着けようとするが、体が太ってしまった今では
着用できなかった。必死でダイエットを試みるサラ

そんな折、友人の話から「ダイエット薬」なるものを処方してくれる医者の存在を知り
その薬を購入し、服用するようになるが・・・・・。






実はね、麻薬中毒の人を見たことがあるんですよ。




いや、僕がじゃなくて、家族がなんですけど。




内容を詳しく書くと長くなっちゃうんで省きますけど、
腕に紫色の筋が入って
「ああ、追いかけてきたー!」とか訳の分からないことを延々と叫んでいたそうです。






ドラッグって本当に怖いですよね。
体を悪くするっていうのも怖いけど、ハマると抜けられなくなるって所が一番怖い。





この「レクイエム・フォー・ドリーム」も、そんなドラッグの怖さを描いた作品です。



監督は「π」のダーレン・アロノフスキー。

「π」は期待しすぎたこともあって、正直それほど面白いとは思えなかったのですが、
この作品でこの人の凄さというものを身に沁みて感じました。




どこが凄いかというと、演出がやりすぎを超えて狂ってる。

序盤の早回しとか、監視カメラっぽい映像とかの演出は
「なんだこいつ、ミュージック系気取りか?」なんて思ってたんですけど、
中盤から「おいおい、いくら何でもやりすぎだろ!」って感じになってきて
終盤のバッドトリップ演出なんかはもはや右脳以外の機能がマヒした状態に陥ってしまいました。



麻薬中毒者の体験談によくある「絵本の中からピーターパンが出てきて
話しかけてきたんだ。」をそのまま映像化したような感じ


いやあ、ここまでぶっ飛ばしまくりの演出って気持ちがいいですね。





でも演出だけじゃなくて、ストーリーもかなりのものなんですよ。



アメリカ映画のドラッグって大抵はなんかいかにもアウトローな人達が
「ふひょー、きくぞー」とか気楽そうにやってるんですけど、
この映画でドラッグやるのはボンクラだけどいい人な主人公(ジャレッド・レトー)と
その夢見がちな彼女(ジェニファー・コネリー)と、
テレビジャンキーのおばあちゃん(エレン・バースティン)



まだ上の二人はありがちだとしても、おばあちゃんまでドラッグ漬けになって
ジャンキーになっちゃうんですよ!
理由が「大好きなテレビ番組に綺麗な格好して出たいわ!」なんて
ほんのささいなことなだけに、余計に痛々しい。



最後の方なんか髪はボサボサ、顔はガイコツそのもので
「私テレビに出るの。自慢の息子よ」とか呟きはじめちゃって
もう観ていてゾーッとします。




おばあちゃんだけじゃなくて、他の登場人物も
皆ドラッグのせいで酷いことになります。



ハリーは売る立場のつもりが自分もミイラになっちゃって
同じくジャンキーになったジェニファー・コネリーから
「ドラッグが欲しいからガマンして寝てるんだ!」みたいなことを言われちゃって
本人も可哀相なことに・・・・



そのジェニファー・コネリーなんかはあまりのドラッグ欲しさに・・・






あーっと、ダメ。このブログでは言えません。
軽くショック受けましたからね。あのジェニファー・コネリーがあんなことを・・・・・・






狂いに狂った演出を通して、ドラッグの悲惨さがこれでもかというぐらいに
描かれています。



タイトルの「レクイエム・フォー・ドリーム」っていうのは
ドラッグによって奪われてしまった登場人物の密かな夢を指してるんですね。



よくACのコマーシャルとかで「ダメ、ゼッタイ」とか言って
麻薬撲滅キャンペーンみたいなことをやってますけど、そんな回りくどいことするよりも
この映画一本見せちゃった方がいいんじゃないでしょうか。






でも、この映画はドラッグの恐怖だけじゃなくて、
あらゆるものに対する中毒性を指摘した部分もあるんじゃないでしょうか。

サラがドラッグにハマる以前からテレビ中毒に陥ってたように・・・・





僕らも知らず知らずのうちに何らかの中毒になっていたりして
例えば、パソコン中毒とか・・・・・?






ストーリー ★★★★
スリル   ★★★
オバカ   ★★★★
グロ    ★★★★
ドラッグが嫌になる度 ★★★★★




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第六十一回映画レビュー「ゼイリブ」

ゼイリブ ゼイリブ
ロディ・パイパー、キース・デヴィッド 他 (2003/02/21)
パイオニアLDC
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【あらすじ】
肉体労働者のネイダは、TV電波をジャックした謎の老人による
「世界は”彼ら”によって奴隷にさせられている」という内容の演説を聞く。
そしてその後、不審な男を追って教会に入ったネイダは謎のグループが
”彼ら”について議論しているのを目撃する。

数日後、ネイダが誰もいなくなった教会の内部を調べてみると、
ダンボール箱に詰められた大量のサングラスを発見。
そのサングラスをかけると、雑誌や看板に隠された”彼ら”のメッセージ
そして、地球人に紛れ込んだ”彼ら”、すなわち宇宙人の正体がはっきりと分かるのだ。





昔から何回もTV放送されている映画ってたくさんありますよね。
「釣り馬鹿日誌」とか、「コマンドー」とか

後、「ハムナプトラ」なんかもそうですね。




今回ご紹介する「ゼイリブ」もそんな映画の一つ。

今日(2月9日)にサンテレビで放送されていたので、
レビューのネタ探しついでに見ちゃいました。

ちなみにこのサンテレビでは去年の夏もこれをやってました。
どうもサンテレビにはカーペンター監督の大ファンがいるようで、
他にも「ニューヨーク1997」などがよく放送されます。

特に「スターマン 愛 宇宙はるかに」の放送回数は異常です。



同じ月に(深夜放送含めて)三回ほど放送していたこともあります。



「透明人間」や「ハロウィン」は全くと言ってよいほどやらないのが残念なところです。






さて、この「ゼイリブ」はカーペンター作品の中でも
なかなか人気の高い作品であります。

原作はレイ・ネルソンの「朝八時」





当時爆発的なブームを誇っていたサブリミナル現象と
移民問題や格差問題など諸々の社会問題を
上手い事混ぜ合わせた、風刺の効いたSF風味の娯楽映画。




こんなことを書くと
「ちょっぴりお堅い作品なのかな?」
「怖そうだな、いやだな〜」って思われそうなんですが
そんなことは全くございません。




なぜなら、B級テイストが全開だから

つまり、突っ込みどころが盛りだくさん




この作品の突っ込みどころのほとんどは主人公ネイダのオバカな行動に集中します。






サングラスを手に入れたネイダは、自分達の中に
ガイコツのお面をつけたような顔の宇宙人が混じっていることに気づきます。



そんな宇宙人に怒りを覚えたネイダは
雑貨屋で買い物をしているおばちゃん(宇宙人が変装している)にこんなことを言ってのけました。


「なんだその顔、まるでガイコツのバケモンだ!」(うろ覚え)


勿論、店員も他の客も聞いてます。
その後も、公衆の面前で宇宙人を罵倒しまくります。
しまいには暴れ出します。




そのうち騒ぎを聞きつけた警察(こいつらも宇宙人)に見つかり、捕まえられそうになってしまいました。
この人、明らかに自分からピンチを呼び込んでいます。


馬鹿です。







そして、ゼイリブ最大の見せ場にして、最もズッコけもののシーン。



この事実を多くの人々に知ってほしいネイダは
友人にサングラスをかけさせ、真実を教えようとします。

でも友人、「怪しいサングラスなんかかけたくない!」とダダをこねます。




ネイダはブチぎれます。
友人もブチぎれます。




その後、六分間にも及ぶ壮絶な殴り合いが始まります。




どちらもビール瓶などの凶器を使用したり、プロレス技をかけまくったりしていることから、
殺す気まんまんであることが分かります。


「かけろ!」(ボカッ)
「かけるか!」(バキッ)



「かけろって言ってんだろ!」(バグシッ)
「何でそんなもんかけなきゃいけないんだ!」(グシャッ)




サングラスをかけるかかけないかという理由で
真剣な殴り合いをする映画は後にも先にもこれだけでしょう。


僕はかれこれこの映画を4回は観ているんですけど
いつもこのシーンで大爆笑してしまいます。



多分、真実を知りながら見ようとしない一般人を
友人に置き換えて表現しようとしてるとは思うんですけど
ちょっと無理があると思います。




他にもやたら真面目な宇宙人だとか、
TV番組の中で唐突に名前が出てくるカーペンター監督本人とあと一人とか
スペースヴァンパイア並のぶっ壊れ具合のラストとか



もう突っ込みどころ満載なんですけど、
B級映画としてはそれも含めてかなり面白い部類に入ります。
数寄者の方にオススメの一本です。




ストーリー ★★
スリル   ★★
オバカ   ★★★★★
グロ    ★
殴り合いの無意味さ ★★★★★





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第六十回映画レビュー「ランボー」

ランボー ランボー
シルベスター・スタローン、リチャード・クレンナ 他 (1999/09/30)
パイオニアLDC
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【あらすじ】
ベトナム戦争時代の戦友に会うため、田舎町へとやってきたランボー。
しかし戦友は戦争の後遺症で病死。休息を取る為近くの町へと赴くが
よそ者を執拗に嫌う警察署長ティーズルによって拘束され、
理不尽な暴力を加えられる。これに怒りを爆発させたランボーは
俊敏な動きで警官を殴り倒して脱走。ふもとの森林に身を隠す。

警官達は後を追うが、ランボーの人間離れした攻撃によってたやすく撃退され
副所長のガルトを失ってしまう。

やがて騒ぎは大きくなり、州警察200人までもが動員される非常事態となった。
そこに現れたランボーの元上司トラウトマンによって、
ランボーが過酷な訓練によって生み出された殺しのスペシャリストであることが判明する・・・。







いよいよ四作目「Rambo」がアメリカを含む10カ国以上の国で公開されました。





評論家からはいつもどおりの観なくても書けるような文章で執拗な批判を浴びていますが、
ファンの間ではかなりの高評価。
原作者のデヴィッド・マレル氏も大絶賛しているようです。




さらに舞台となったビルマでは、軍事政権反対派の間で強い人気を誇り
デモ犠牲者追悼の上映会が開かれるほどだとか
(この記事を書いたのは2月8日です。内容にズレがあってもご容赦下さい)




そんな最新作の盛り上がりに合わせて、
記念すべき第一作のレビューをしてみました。





「ランボー」シリーズはよく荒唐無稽だとか言われますが
少なくとも1はそれほど無茶苦茶な話ではありません。

ランボーは確かに無茶苦茶強いですが、その強さの描き方が割と現実的で
2以降と比べると別の作品とも感じられます。
おそらく2以降のノリであれば、警察署長どころか田舎町なんかたやすく吹き飛んでいたでしょう。





個人的に気に入っているのは、敵役の心理もしっかりと描かれているところ。

例えば、強硬的なまでに町を守ることに固持するあまり
ランボーをゴミ扱いするティーズル署長。

普通のアクション映画であれば、救いようのない単純な悪役として
描かれても当然の人物なのですが、本作では彼にもしっかりと
人間的なシーンを用意しています。
バーでのトラウトマン大佐との会話などがそれです。
このシーンだけを観ると、ティーズルが善人に見えてくるのではないでしょうか。

それ以外の脇役的な立場の人間の描き方も良いです。

ランボーの襲撃に怯えて戦意を喪失する警官達、
ロケット砲でランボーを仕留めたと勘違いし、記念写真を撮って浮かれている州警察の部隊など
強い主人公に立ち向かう立場の人間の心理を丁寧に表しています。




そして、物語の主役であるランボーの悲哀。

序盤から中盤にかけては、ランボーの台詞は少なめです。
ティーズル署長はトラウトマン大佐の方が圧倒的に台詞が多いんです。

しかし終盤、追い詰められたランボーはトラウトマン大佐の前で
自分の心情を咽び泣きながら吐露します。



ベトナム帰還兵が置かれた悲惨な状況を有りのまま述べた
そのメッセージは、スタローンの演技も相まって
非常に強いものとなっております。
アクション映画史に残る名シーンと言っても良いでしょう。





第二作目、三作目のイメージと比較して
地味な印象の強い作品でありますが、
個人的にはその地味さが持つリアルさが大変好きです。(2,3も好きですが)



70〜80年代のアクション映画を代表する一本と言っても過言ではないでしょう。




新作の日本公開が迫りつつある今日この頃
未見の方には是非観ていただきたいです。





ストーリー ★★★★★
スリル   ★★★★
オバカ   ★
グロ    ★★







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第五十九回映画レビュー「デリカテッセン」

デリカテッセン <デジタルニューマスター版> デリカテッセン <デジタルニューマスター版>
ドミニク・ピノン、ジャン=クロード・ドレフュス 他 (2002/08/29)
東北新社
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【あらすじ】
核戦争で荒廃し、食料危機が蔓延する世界。
ボロアパートの一階に店を構える肉屋の主人は
身寄りのない人間を雑用係として雇い、
機会を見計らって殺害し、その肉を売り飛ばしていた。

ある日、元ピエロの青年ルイゾンが肉屋に雇われる。
ジュリーは心優しいルイゾンに恋心を持つようになり
彼をなんとかして救おうとする。

そして、彼女は地下に住む「地底人」と呼ばれる菜食主義者のグループに
協力を依頼して・・・・。







「アメリ」のジャン・ピエール・ジュネ監督の長編デビュー作。





「身寄りのない人間の肉を売りさばく肉屋」という
おおまかな設定を聞くと、どうしても血まみれグチャグチャの
血みどろスプラッターな感じの映画かと思ってしまいますよね。
僕も観るまではそう思ってました。




ところがどっこい、この映画はあんまりそういった血みどろなシーンはありません。
(一部気持ち悪いシーンはありますが)

それどころか、すっごくオシャレな感じなんです。




温かみ溢れる気品たっぷりな雰囲気が全体を包み込んでいます。
それはまるでフランスのラブロマンス映画のよう・・・・

何の予備知識もない人が途中からこの作品を観ても
ホラーだとは思わないのではないでしょうか。



でもそんないい雰囲気なのに、人肉食べちゃいます。



口数を減らすためとして、同じアパートに住んでるよぼよぼのおばあちゃんも
裁かれちゃって(裁くシーンはないんですけど)
平気で家族に手渡されたりします。
家族は「おばあちゃ〜ん」とか言って肉を抱えて泣きます。
変です。




なんだかこの映画の登場人物はそのオシャレな雰囲気に似合わず
です。
まともなのは主人公カップルぐらい。

部屋でカタツムリを養殖しているジジイ
ピタゴラスイッチばりの装置を作って自殺を試みようと努力しているおばさんとか、もう変人ばっかりです。




後半は「ルイゾン救出計画」のためにアパートに侵入した菜食主義者グループと
アパートの住人の壮絶(?)な対決となります。

ちょっとイカれ気味な菜食主義者グループと個性派揃いの住人達、
そして主人公達のやりとりはやっぱりです。
妙に温かみのある映像がますます変さを際立たせます。





綺麗な映像と、それとは対照的なユーモア溢れる登場人物達
かなかの佳作です。

ビデオだと画面が暗すぎていまいち何をやっているのか分からないので、
DVDで観た方が良いと思うのですが、どうやらプレミアがついてる模様
バージョン違いもあるんですけど、そっちは字幕が酷いとの評判
残念です。




ストーリー ★★★★
スリル   ★★★
オバカ   ★★★★
グロ    ★★
映像とキャラクターのギャップ ★★★★



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第五十八回映画レビュー「未来世紀ブラジル」

未来世紀ブラジル スペシャルエディション 未来世紀ブラジル スペシャルエディション
ジョナサン・プライス、ロバート・デ・ニーロ 他 (2003/11/21)
ジェネオン エンタテインメント
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【あらすじ】
20世紀のとある世界、書類がモノを言う
超情報化社会が実現していた。
その世界では厳しい管理体制が敷かれており、頻繁に爆弾テロが発生していた。

記録局の職員であるサムは、毎晩翼を持った戦士となって
美女を悪魔達から救い出そうとする夢を見ていた。
しかし、いつも美女を救い出す前に夢は終わってしまう。

ある日、無能な上司の仕事の肩代わりとして訪れた
貧民街でサムは夢の美女に瓜二つなトラック運転手のジルと出会い
心を奪われる。
彼女のことについて情報を得るため、サムは両親のコネを使って
情報剥奪局へ昇進し、彼女のことを調べていくが・・・




テリー・ギリアムの最高傑作にして
映画史にも残る大傑作。



大変お恥ずかしいことであるんですが、
僕は今までテリー・ギリアムのファンを気取っていながらも
この作品を観た事が無かったんです。
(鎧武者のシーンとかは観た事あるんですけどね。)

「行き着けのレンタルビデオ屋に置かれていなかった。」というのが
その大きな理由なんですが、数日前に(この記事を書いたのは1月26日です。)
気まぐれで六ヶ月ぐらい足を運んでいない駅前のビデオ屋にいってみると
あら不思議、SFの棚の隅っこの方にちょこんと顔を覗かせていたではありませんか!



もういても立ってもいられずにレンタルしました。
いや、本当に素晴らしい作品でした。





過剰な文書主義と合理化によって統制された
社会に生きる一人の男の身に起こった悲劇を
ブラックユーモアを交えて描くダークファンタジー。




この世界を動かしているのは書類、とにかく書類
暖房の修理をするには修理保証書、レストランに行くには
招待状がないとダメ、もう周りは書類だらけ

しかも、ルールが細かくきっちり定められているので
とにかく融通が利かない。
例えば、家の暖房が壊れたときは
修理保証書を持ってる人、つまりセントラルセンターの職員以外は
どんなことがあっても修理しちゃダメ!って決められているのに
夜中にはサービス終了してる。
なんじゃそりゃ!







しかも、おそらくそうした社会の目標である「不正の撤廃」が全然なってない。
政府が何らかのミスを犯しても、色々な御託やこじつけで
「このミスは何者かの陰謀だ!」なんてのたまってしまいます。
本当にダメすぎな世界なんです。
でも、僕達が住んでる社会はこれよりちょっとマシというぐらいですよね?




そんな最悪の世界で出世なんかしたくないやい!とぐうたらに生きる
サム君、情報伝達用のダクトが這う部屋で、暖房の故障で起こったピンチを
ロバート・デ・ニーロ扮する全身黒タイツのダンディーなモグリ修理屋に救われたかと思えば、
政府公認の意地悪な修理業者に苛められたりといったこともありながら
狭い世界で窮屈に生きておりました。

そんなサム君の密かな願望、それは毎晩夢に出てくる美女を救い出す事
小さな夢だと思われるかもしれませんが、こんなみみっちい世界では
夢ぐらいしか楽しいことがないんです。
しかし、いつも邪魔が入ってしまい、なかなか美女を救い出す事はできません。






そんなある日、サム君は偶然にして
なんと夢の美女と瓜二つの女性に出会いました。
髪型は違うものの、顔はどうみてもその人(だって同一人物だし)






サム君はもう彼女に夢中!
もっとよく彼女のことを知りたいがため、嫌がっていた出世の道を選び
全ての情報が集まる情報剥奪局への転任に成功しました。

そしていざ彼女のことを調べると、なんと
政府にイチャもんをつけまくった罪で犯罪者候補に上がっていました。








こりゃいかんと思ったサム君、なんやかんやでとうとう彼女と再会を果たします。
「君を夢で見て好きになったんだ!」と電波丸出しのサム君は
最初のうちは嫌われていたものの、次第に打ち解け始めます。







しかし、情報剥奪局の局長は、情報網を悪用し騒動を巻き起こしたサム君にカンカン
サム君は彼女の無罪を訴えますが、全く聞いてもらえません。

困ったサム君はとある名案を思いつきます。
そして、いよいよ彼女と結ばれたかと思ったその時、政府の魔の手が・・・・






その果てに待っていたのはあまりにも衝撃的な結末でした。
エンディングのテーマが頭から離れません・・・。







ストーリーも魅力的ですが、テリー・ギリアムの
気が狂ったとしか思えない独創的なデザインのキャラクターや
セットも素晴らしい。
まさに悪夢の中としか言いようがありません。



歌う招待状、空飛ぶ戦士、ノズルだらけの部屋
パッと見て誰だかわからないロバート・デ・ニーロなど
カメラに映るもの全部が異様と言ってよいのですが、
中でも個人的にお気に入りのものは、




夢の中で登場する謎の鎧武者と、不気味なおたふくっぽい面



ブラジル鎧武者
純和風デザイン



ブラジルおたふく
不気味



中国文化とごっちゃになったような日本文化だらけのハリウッド映画において
この日本的かつ派手なデザインの鎧武者は貴重だと思いませんか?
僕は最初見たとき、ヒーロー的な格好良さのようなものを感じましたね。







ストーリー、映像、その全てにおいて独特の感性が光る傑作でした。
好き嫌いの分かれるタイプの作品だとは思いますけれど・・・。





ストーリー ★★★★★
スリル   ★★★★
オバカ   ★★★★★
グロ    ★★★★
滲み出る狂気度  ★★★★★★★★★






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「アメリカン・ギャングスター」を観ました。



お金に少し余裕ができたので、前から気になっていた
この作品を観に行きました。





さすがはリドリー・スコット、安定した面白さです。





大規模なアクションシーンはなく、デンゼル・ワシントン演じる黒人ギャングのフランクが
NYの影の支配者になるまでの様々なエピソードと
ラッセル・クロウ演じる真面目な警察官リッチーが
麻薬捜査チームのボスとなってNYの麻薬組織の”頂点”に立つ人物を探る過程を
描いたクライム・サスペンスです。



最初のうちは全く無関係であった二人の人物の距離が
次第に縮まっていくところが面白いですね。
特に、クライマックスでの怒涛の捕り物劇はなかなかスリリングで
見ごたえがあります。


フランクはファミリーに優しく、ギャングらしくない質素で堅物を送っていて
一見”良い”人のようですが、そういったことが描かれているシーンに
彼の売る麻薬でおぼれていく人々の様子が随所に挟まれており、
彼の二面性が上手く表現されています。

職務には非常に真面目でリッチーも
自身の女性問題が原因で妻と離婚調停の真っ最中。
仕事に真面目な人が私生活も真面目とは限りませんね。


彼ら二人の主人公の他に、もう一人「三人目の主人公」と呼べる人物がいます。
それはジョシュ・ブローリン演じるトルーポ刑事。
彼は捜査で押収した麻薬の純度を落として新たに売買する悪徳刑事。
傲慢な性格で、二人の主人公に対して色々な面で立ちはだかります。

フランクに対しては麻薬の利益を横取りするために、
リッチーに対しては自分のシマを荒らされないようにするために、
執拗につきまといます。
それがまたいい感じに面白さを増してくれてるんです。


この映画の中で最も上手く立ち回っていた人物
そんな彼が最後にどうなったか、このあたりも注目です。




決してつまらなくはなく、むしろ面白いというべき作品なのですが、
いまいち新鮮味に欠けたのが惜しいところでした。







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2008年期待の作品その2(ホラー、サスペンス編)

アクションの次はホラー、サスペンスでの期待の作品をご紹介。





まずはこれ





1.「ノーカントリー」(原題 no country for old man)






コーエン兄弟の最新作、原作はコーマック・マッカーシーの『血と暴力の国』
あるきっかけで麻薬組織から大金を奪い取ってしまった男が冷酷非情な殺し屋と
仕事熱心な保安官にどこまでも追いかけられ、無関係の人々をも巻き込んでいくというお話。
ジョシュ・ブローリン、トミー・リー・ジョーンズ、バビエル・バルデムなどが出演

数々の映画祭で賞を受賞しており、観客の評判も非常に良いです。
予告編を観て個人的にグッと来たのは、全体に漂う乾いた雰囲気!
この中でバルデム演じる殺し屋アントン・シュガーはどのような
惨劇を見せてくれるのでしょうか、今すぐにでも観たい作品です。




2.「La Terza Madre/Mother of Tears」





われらがダリオ・アルジェント監督の最新作にして、
「サスペリア」「インフェルノ」に続く魔女三部作の完結編。
残念ながらイタリアでの興行成績は残念な結果に終わり、
観客の評判もあまり良いものではないようですが、
それでも予告編から垣間見えるアルジェントらしさには期待せざるを得ません。




3.「クローバーフィールド」(原題 CLOVERFIELD)







J・J・エイブライムスが手がけるエセドキュメンタリー式怪獣映画
賛否両論分かれておりますが、今までにはないタイプの作品であることは間違いありません。





4.「diary of the dead」








ジョージ・A・ロメロの新たなるゾンビ映画
なんと今度はエセドキュメンタリー式ゾンビ映画なのだとか
「ランド・オブ・ザ・デッド」は個人的にはそこそこ良い出来だと思いましたが、
周りの評判があまりよくありませんでした。果たして今回はどうか!?




5.「REC」






スペインのエセドキュメンタリー式ゾンビ映画
まさか、パ・・・・いや、タダ被っただけでしょう。多分
なかなか良さそうな感じなので期待。



6.Doomsday






「ディセント」「ドッグソルジャー」でおなじみの
ホラー映画界の新星、ニール・マーシャル監督の最新作

「マッドマックス」+「ニューヨーク1997」+「28週後...」的なバイオレンス・サバイバル・SFアクション
この記事よりも「その1」で紹介するべきでした。
しかし、容赦のないアクションシーンの数々には期待大です!
なぜか「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクドウェルまで出てます。
リメイク版「デスレース2000」にはあんまり期待してませんが(ポールだし)




7.「P2」






「ハイテンション」「ヒルズ・ハブ・アイズ」を手がけたホラー映画界の風雲児
アレクサンドル・アジャ制作のスリラー。
深夜の駐車場で謎の警備員が襲いかかる!うーん、似たようなものを
どこかで聞いたような・・・
監督作でなくともお得意の打撃系スプラッターは炸裂するのでしょうか
楽しみです。



8.Halloween






「デビルズ・リジェクト」のロブ・ゾンビ監督による「ハロウィン」のリメイク
なんでも今回は殺人鬼マイケル・マイヤーズの生い立ちを前半でたっぷり描き
後半はバイオレンス満載だとか
あの音楽は健在です。

あまり評判は良くないようですが、予告が恰好良いのでやっぱりこれにも期待。
ルーミス博士役にまたしてもマルコム・マクダウェルが





9.「friday 13th」



「テキサス・チェーンソー」のマーカス・ニスペル監督による
「13日の金曜日」のリメイク、というより新シリーズらしい。

この話を聞いたときは「今更殺人鬼おばさんを暴れさせてどうする!?」
と思ったんですが、今回はちゃんとホッケーマスク着用のジェイソン君が大活躍とのこと。
しかし、脚本家ストライキの煽りを受けて撮影延期。
imdbを観てみると、いつの間にやら公開予定年が2009年に!果たしてどうなるのか






えー、大体こんな感じです。
ここで挙げた映画がつまらなかったとしても、責任は一切負いません。(笑)
皆様が良い作品と出会えることを心から願っております。







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第五十七回映画レビュー「バットマン ビギンズ」

バットマン ビギンズ バットマン ビギンズ
クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン 他 (2006/07/21)
ワーナー・ホーム・ビデオ
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【あらすじ】
ゴッサムシティの大富豪である両親を
いきずりの強盗チルに殺されたブルース・ウェインは
チルへの復讐に燃えるが、チルは彼の目の前でゴッサムシティを牛耳る
悪の権力者ファルコーニの放った刺客によって殺されてしまう。

小さな悪を無くすためには、より大きな悪と戦わなければならない。
その想いを胸にブルースはヒマラヤに本拠地を構える影の組織の試練を受け
見事合格するが、多大な犠牲を払う事を前提とする彼らのやり方に賛同せず
ヒマラヤを脱出し、ゴッサムシティへと帰還。

悪人の心に恐怖心を植えつけるため、彼は自分が最も恐れているもの
コウモリをシンボルとした戦士、バットマンとなり、ゴッサムシティに蔓延る
悪に立ち向かう。




「メメント」のクリストファー・ノーラン監督による
新たなるバットマンシリーズの第一作目となる作品です。



「なぜブルースウェインは悪を憎み、コウモリ男バットマンとなって
戦うことになったか。」
といった、まさにバットマンの起源についてじっくりと語られております。





この作品の特徴は、リアリティ溢れる世界観。

元々バットマンは数あるアメリカンヒーローの中でも
ダークでシリアスな世界観を持っていたのですが、
本作ではそのダークな部分を継承しながらも
そのダークさがより現実感溢れるものになるよう
様々な改変が加えられています。



新たに生まれ変わったバットモービルなどもその一部です。
装甲車のようなパワー溢れる新バットモービルによる
警官隊との激しいカーチェイスはなかなかのもの



ティム・バートン版では
「本当に人が住んでるのか!?」と思ってしまうようほどオブジェっぽさが漂っていたゴッサムシティも
ニューヨークの暗黒部分を強調した、もしかしたら現実にありそうな感じの
怪しい街といった感じになっています。
(神経ガスを撒き散らされたゴッサムシティの全貌は
バートン版のそれとよく似ているんですけどね)


中でも面白いのは、バットマンスーツを手作りするシーン
「スパイダーマン」が公開された際は、「あのスーツはどこで作ったんだ」という疑問が
そこかしこに言われましたが、こういったシーンを入れておけば
そう言われることもありませんでしたね。


スーツの部品を細かく分け、それぞれを別の国に
一万個ずつ大量発注することによって秘密が露見しないようにする。

というアイデアには脱帽してしまいました。さすがはお金持ちです。




そして、もう一つの見所が豪華キャストの共演

新たなるブルース・ウェインにクリスチャン・ベール
寡黙ながらも熱い演技が光る執事のアルフレッドにマイケル・ケイン
クールな科学者フォックスにモーガン・フリーマン
意地悪な経営者のアールにルトガー・ハウアー
ゴッサムシティの実力者ファルコーニにトム・ウィルキンソン
イカれた精神科医クレイン(スケアクロウ)にキリアン・マーフィー
意外と頼れるゴードン警部補にゲイリー・オールドマン(←ビックリ!)


などなど、様々な名優が登場しております。








・・・へ?




渡辺謙はどうしたかって?






ああ、なんか公開当時は色々と騒がれてましたね
「渡辺謙、ハリウッドで悪役に挑戦!」とか言ってね。

日本のメディアって、日本人が海外に行きさえすれば
それがどんな内容であってもとりあえずは大騒ぎするんですよね。






ええ、出てますよ、アクションもしますよ、カッコいいですよ。




でも出番は十分もないです。
いわゆるチョイ役です。



しかも、これは物語後半になって分かるんですけど、
実はかなり情けない役だったりします。




これでハリウッドで大活躍!だなんて
騒ぎ立てられた謙さんも、内心複雑な心境だったのではないでしょうか




まだキアヌ・リーブスと共演した映画が大コケした
ビートたけしの方がマシってもんですよ、ええ。






渡辺謙を期待して観るのは絶対オススメしません
ヒーローモノ、特にダークヒーローが大好きだという方であれば
満足の行く出来であると思います。



ちょっと気になったのは、クリスチャン・ベールのアクションが
ややもっさりしてるということと、最後に登場する黒幕がパッとしないことぐらいでしょうか。




ストーリー ★★★★
スリル   ★★★★
オバカ   ★★
グロ    ★
渡辺謙のチョイ役っぷり  ★★★★★





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追記



現在編集中の続編、「ダークナイト」のジョーカー役として
出演する予定であったヒース・レジャー氏が
1月23日に逝去されました。

氏は「ブローバック・マウンテン」や「ロック・ユー」などで
素晴らしい演技を披露し、「ダークナイト」の予告で見せた
狂気溢れるジョーカーも、ファンの期待を高めるのに相応しい怪演でした。
謹んで、哀悼の意を表明します。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

2008年前半期待の作品 その1(アクション編)

2008年を迎えてから、はや一ヶ月以上が経ちました。
一月には「28週後…」や「スウィーニー・トッド」など、
様々な傑作と出会うことが出来、嬉しい限りです。


でも、2008年はまだ11ヶ月以上あります。
当然色んな作品が公開されますよね。


そこで、今現在公開が決まっているものの中で、
個人的に公開が待ち遠しいものをいくつかピックアップしてみました。
全部を一遍に上げると長くなってしまうので、ジャンル別に分けて紹介します。





まず一番最初はこれ!
「ランボー 最後の戦場」(原題 rambo)





この凄まじい暴力描写!



スタローンは以前、「ランボー」や「コマンドー」、「ダイ・ハード」のような
所謂「一人軍隊モノ」にはまだま未知の可能性が秘められているといったことを
述べていました。

おそらくこの「ランボー 最後の戦場」はスタローン自身が辿り着いた
「現実的な状況で一人軍隊を成立させるにはどうすればよいか」
という、今までになかったテーマに沿って制作された実験作でもあると思います。


簡潔に言うと、今回のランボーは「怒りのアフガン」のような
荒唐無稽なマッチョアクションではなく、
リアルなマッチョアクション映画ということなのでしょうか。



海外のスタローンファンも、さらには一度は見放した原作者も絶賛しており、
非常に楽しみです。





2.「Speed Racer」





ウォシャウスキー兄弟による「マッハGOGOGO」の実写映画化
アメリカでは「スピードレーサー」というタイトルで親しまれているのだとか

最初この予告を観たときの感想は「そのまんますぎだろ!」

アニメ版の「パララララララン」って感じのラッパのBGMとか
覆面の人とか、ヘルメットのMとかもうそのまんま



はっきり言ってこれはかなり好みが分かれると思います。
ラズベリー賞受賞の可能性も低くは無いかもしれません。


でもね


このレトロ感溢れる映像
はっきりいってダサいとしか言いようの無い服のセンス(原作そのままなんですけど)




僕はこのなんとも言えない格好よさのようなものに惹かれました!
この予告を見つけたのは昨日なんですけど、もう五回以上観てしまいました。


是非とも大スクリーンで上映して欲しいんですが、どうせ日本では「トランスフォーマー」みたいに
「ウォシャウスキー兄弟がとある日本のアニメにヒントを得た」とか
全然原作を紹介しない形で宣伝されるでしょうね。



あ、「ヤッターマン」と「ドラゴンボール」には一切期待しておりませんので。





3.「ジャンパー」(原題 jumper)




予告を観てガツンときた映画。
テレポート能力を駆使した戦闘が格好よすぎです!
監督も「ボーン・アイデンティティ」のダグ・リーマン、これは期待できるでしょう。





4.「ダークナイト」(原題the dark night)





「バットマン・ビギンズ」の続編
あえて「バットマン〜」とせずに「ダークナイト」というタイトルがイカシてますね。

そして、なんといっても注目はヒース・レジャー演じるジョーカー
ニコルソンジョーカーに負けず劣らずの威圧的な恐怖感があります。
これが遺作となってしまったのがショックです・・・。







アクションは大体こんなところ
次はホラー、サスペンス編

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第五十六回映画レビュー「サマリア」

サマリア サマリア
クァク・チミン; ハン・ヨルム; イ・オル (2005/09/23)
ハピネット・ピクチャーズ
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【あらすじ】
ヨジンは刑事のヨンギを父に持つ女子高生。
彼女の友人チョヨンは援助交際で卒業旅行の旅費を稼いでいた。
ヨジンはその手伝いとして見張り役を請負いながらも、チョヨンを犯す
汚い客を許すことができない。しかしチョヨンは客の考えや気持ちを理解しようと
いつでも笑みを絶やさないでいる。

ある日のこと、チョヨンがいつものように援助交際をしていると、警察がホテルに侵入。
ヨジンが連絡を怠ったせいでチョヨンは逃げることができず、窓から飛び降りて死んでしまう。

彼女の死を嘆き悲しんだヨジンはその罪滅ぼしと、最後まで笑っていた彼女の心を
理解しようとするため、自分がかつてのチョヨンの客と援助交際を行い、今までにためた
料金を返していく。客達は皆救われた気持ちになってヨジンに感謝し、
彼女自身も次第にチョヨンの心を理解することができるようになっていった。
しかしある日、ヨンギに援助交際の現場を目撃されてしまい・・・・。





「韓国の北野武」ことキム・ギドク監督が
援助交際に励む女子高生の友人を通し、人間が犯す不条理な罪を描き上げた問題作。




大分下火にはなったものの、韓流ブームというのはまだまだ根強いらしく
レンタルショップにもやたら大きなコーナーが設けられていて、
いかにも「わたしヨン様大好きよ!」と言いたそうな
中年のおばちゃん達が品物を物色しているのをよく見かけます。




美しくも暗い映像、激しいバイオレンス、そして難解かつ救いのない
ストーリー
が持ち味のキム・ギドク作品はそうしたブームの恩恵を
あまり受けていないようで、大抵は隅っこの方にポツンと並べられています。
酷い時にはバラバラに置かれていたりもします。

まあヨン様大好きおばちゃんの大部分は
韓流映画にそういったものを求めているとは到底思えないので、
そういった扱いも悲しいことではありますが、妥当なのかもしれません。



もしおばちゃん達が「あら?この映画、チャン様(チャン・ドンゴン)が出てるじゃない、借りちゃお!」
だなんていって「コーストガード」なんて借りてしまった日には
おばちゃんの精神はボコボコに打ちのめされ、
家族の食事は少なくとも一週間インスタント食品か店屋ものになってしまうでしょう。
あるいは「わけわかんないわ、これ」と途中で停止ボタンを押されます。





この「サマリア」も当然例外ではありません。
美しくも暗い映像、激しいバイオレンス、そして難解かつ救いのないストーリー
がバランス良く込められています。




この作品は「パスミルダ」「サマリア」「ソナタ」の三部構成となっております。
それぞれの内容を紹介していきましょう。





パスミルダ

インドの言い伝えに登場する娼婦のこと。
彼女を抱いた男はその幸福感のあまり、皆が悟りを開いて
仏教徒になってしまったと言われています。

ヨジンの友人チョヨンは自分がパスミルダになることを目指し、
援助交際を繰り返します。
ヨジンはそんなにまで無垢なチョヨンが汚い男達によって汚されていくのが
許せなかったのです。

しかし、チョヨンは自分の些細な倦怠のせいで命を落とすことになってしまいました。
絶望したヨジンは今までチョヨンが貯めたお金(私じゃ心配だから預かっておいてと言われていた)
を焼いてしまおうと考えますが、すんでのところで思いとどまり、
彼女への罪滅ぼしのためと、彼女が感じたことを少しでも理解するために
かつての客達との逆援助交際を始めます。

なぜお金を燃やさずに、客へと返そうと思ったのか。
おそらく罪滅ぼしの一環であると思われます。
チョヨンが犯した売春という罪をリセットし、自分が肩代わりするための
手段の一つとしてそのような方法を取ったのでしょう。
結局は何の解決にもなっていないばかりか、新たな悲劇を
引き起こしてしまいます。




サマリア




第二部の主役はヨジンの父のヨンギ

娘の売春の現場を目撃してしまいますが、父子家庭で
娘への愛情が人一倍強い彼は娘に怒ることができず、
娘の客に対して、娘に悟られぬよう怒りをぶつけます。

最初のうちは現場から出てきたところを捕まえ
その場で事実を追及して謝らせるだけで済ませていたのですが、
憎しみは益々膨らんでいき、それは次第にエスカレートしていきます。


それでも彼は娘にその真実を追及しようとはしません。
それが結果的に彼の罪となってしまいます。


僕はこの部が一番好きですね。
とにかくヨンギ役の役者さんの雰囲気が物凄く怖い。
客を尾行し、彼のアパートにまで入り込んで
家族の前で売春の事実を追及するさまは下手なホラー映画よりも恐怖感があります。
そして終には・・・・・


バイオレンスな描写が最も多いのもこの部です。



ソナタ

それぞれの罪を背負った親子。
二人は母の墓参りを兼ねて旅行に出かけます。
果たして二人はお互いの真実を打ち明け、理解することができるのでしょうか・・・。


この部では大自然が織り成す美しい映像をたっぷりと堪能することができます。
加えて、キム・ギドクのカメラワークの巧妙さにも驚かされるでしょう。




そして、物語の結末・・・・・
様々な解釈があると思いますが、
僕の考えとしましては、やはり救われないという感じがしてなりません。



人間の行動の理不尽さを前面に押し出したストーリー
そしてそれとは対極的な美しい映像
キム・ギドク作品の中でも傑作の部類に入るでしょう。




ストーリー ★★★★★
スリル   ★★★
オバカ   ★
グロ    ★★★





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エンジン(BlogPet)

きょうはかからないエンジンと小説みたいな集合したいです。
だけど、かからないエンジンで印象とか不足しないです。

*このエントリは、ブログペットの「ベン」が書きました。

第五十五回映画レビュー「サスペリアPART2 紅い深淵」

PROFONDO_ROSSO PROFONDO_ROSSO
デビッド・ヘミングス (1998/10/25)
ハピネット・ピクチャーズ
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【あらすじ】
欧州超心霊学会の会場では、超能力者のヘルガが
客の身分や持ち物を見事に言い当てていた。しかし、突然ヘルガが
「この中に人を殺したことのある者がいる!」と騒ぎ出し、会場は大混乱となる。
その後、ヘルガはアパートに忍び込んできた何者かの手によって惨殺されてしまう。
犯行当時、たまたま現場の近くにいた音楽家は犯人を目撃、そのことで
気の強い女性新聞記者のジャンナにしつこく追い掛け回される事となる。
事件当日の状況に妙な違和感を感じていたマークはジャンナとともに
独自で捜査を行うが、ある夜、どこからか流れてきた不気味な子守唄と
謎の声による脅迫を受ける。
マーク達はそれにもめげずに捜査を続けるが、
それをあざ笑うかのように惨劇が繰り返される・・・





ダリオ・アルジェント作品の中でも一際高い評価を誇る作品。
「シャドー」や「サスペリア」等に並ぶ傑作だと言っている人も多いです。




「サスペリア PART2」なんて邦題が付けられているのに
実は「サスペリア」とは無関係どころか、「サスペリア」よりも
前に制作されたというのは有名な話。




というわけで、アルジェント作品の中では
やや初期の部類に入るわけなんですが、その内容は
これ以降の作品と見比べてみても全く見劣りしていません。
いや、他作品と比べて勝ってる所も結構あるかも


「そんなものじっくり撮ってどうするんだ!」
思わずツッコミを入れたくなるほどくどいカメラワーク、

監督本人の熱演による殺人鬼の手の動き、

そして、血まみれ残酷描写がいつも通り盛りだくさん!




残酷描写、特に殺害シーンでは、他の作品に比べて
殴ったり叩きつけたりといった打撃系の攻撃によって
被害者を痛めつけるといったシーンが多めなのが面白いですね。




そして特筆すべきは、物語終盤で明かされる衝撃のトリック!

アルジェント作品はラストのオチが酷いというのが
あたかも世間一般の常識であるかのように言われておりますが、
この作品においてはそういった声が少ないようです。

主人公マークが犯行当時の現場で感じたものがトリックのヒントになっているんですが、
これは全く気が付きませんでした!



↓ここからネタバレ(映画を観た後で読んでくださいね)

トリックというのは、犯人が鏡を利用して
自分の姿が絵の一部であるかのように見せかけて隠れていたというもの
だったんですけれど、問題のシーンをよく見てみると、確かに犯人が鏡に映りこんでるんですよ。
僕が最初に観たときもそっちの方に目がいったんですけど、「ああ、やけにリアルな絵だなー」
って思っちゃって、まさかあれが犯人だとは思いませんでした。


↑ネタバレ終わり




そして忘れちゃいけないのがジャケットにも出ている不気味な人形
とあるシーンで何の脈絡もなく突然出現するその姿は
凄まじいインパクトがあります。
ストーリーとは全く関係がないところも素敵ですね。





ただ、レンタルなどでよく見かけるのが
未公開シーンを追加した、いわゆる「完全版」というやつでして、
前に僕が見たのもそれなんですけど
どうもこのバージョン、無駄な部分が多すぎて少しダレてきます。

息抜きを狙ったと思われるコメディシーンがちらほらとあるんですけど
個人的にはあまり面白くないと思いました。
そういったシーンも含めて約120分というのは
サスペンスホラーとしてはちょっと長すぎな感がありますね。
機会があれば通常版も見てみたいです。



全体的な出来は良いのですが、
個人的はサスペリアの方が好きかな?





ストーリー ★★★★
スリル   ★★
オバカ   ★★
グロ    ★★★★
人形の無関係度  ★★★★★





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第五十四回映画レビュー「恐怖!キノコ男」

【あらすじ】
植物学者サイラスの作った薬品が原因でキノコが進化し、人食いの化け物になった。
ペンション「森の隠れ家」の住人はキノコ達に立ち向かうが・・・・








B級映画大好き!さんのブログのレビューを読んで観てみたくなったのでレンタルしてきました。

本当はやっぱりやめとこうかなって思ったんですけど、一応ホラー映画好きを自認しているのであれば
こういったちょっぴりアレな映画にも向かい合わなければならないので、勇気を出してみました。




B級映画大好き!さんのレビューからある程度の内容は理解していたのですが、
どうやら甘かったようです。僕の予想を遥かに上回る出来でした。
勿論別の意味で



映像は最悪です。
どうみてもご家庭のホームビデオで撮ったとしか思えません。
演出もド下手、おそらく自宅にあった適当なPCソフトを使ったのでしょう。
無意味にデ・パルマカットをしたりしますが、全然格好良くありません。
というか、演出以前に効果音がズレまくってます。



役者は演技なんてこれっぽちもしてません、全て棒読みです。
しかも台詞の途中でニヤけたりしてます。
時々有名な俳優の似てないモノマネなどを
していると思われる時がありますが、あれを演技と呼ぶのであれば
俳優という職業はいらないと思います。





ストーリーなんてあったものではありません。
登場人物の一人が変わった病気という設定なんですが、
数時間置きに薬を飲まないと人体発火を起こす病気の人なんて初めて聞きました。
しかもその設定が生きてくるのは終盤の1シーンだけ、
不発弾を隠し持ってるという設定にした方がよっぽどマシです。

登場人物の一人が予知能力を持っているようなそぶりを見せるんですが
序盤に二回ほど出てきただけで、後は影すら見せません。
これに関してはそもそも入れる必要がなかったと思います。



そして極めつけにしてこの作品の唯一の取り柄(?)が人食いキノコ





どうみても人形にしか見えないんですが、映画の中で
キノコだキノコだと言われているのですからキノコなんでしょう。

中盤、このキノコが巨大化の上増殖し、大暴れします。
勿論主人公側も負けじと、どこからか銃を取り出してキノコ達に立ち向かいます。



そしてそこからは怒涛のエンターテイメント溢れるアクションが始まります。



簡単にまとめると・・・CG丸出しのキノコと着ぐるみキノコ(一度に数匹しか出ない)の群れを相手に
へっぴり腰でこれまたCG丸出しの弾を撃ったり、ハリウッドのアクションスターの動きを
三倍ぐらいスローモーションで動かした方がまだ早い殺陣を駆使した
見ているだけで力を奪われてしまいそうなヘロヘロアクションが
なんと十分以上!合計して十分じゃないですよ、一度のアクションシーンが十分!






アクション大好きの僕としても、普通は嬉しい事なんですが、
この作品に限ってはどうもそうはいかないらしくて
ついつい早送りしてしまいました。

とは言え、このヘボヘボアクション、いやこの映画全体が醸し出す
例え様のないユルさは特筆すべきものだと思います。
うっかり早送りボタンを押してしまったのは、僕の精神が
あふれ出るユルユルパワーに勝てなかったからでしょう、多分。




一目で監督の家族だと分かる人物が出演しているのも
このユルさを強化しようとする監督の意図なんでしょう、多分




どう見てもリボルバーアクションの銃なのに
弾が六発以上打ち出されていたり、
そうでない銃でもマシンガン張りに弾が打ち出されているのも
きっとそうなんです。



冒頭で行われている実験が小学生の理科の実験と大して
変わらなさそうなのもそうです、多分。





ああ、なんだか急に疲れてきました。
キーを打つことすらダルくなってきたようです。
どうやら観てはいけないものを観てしまったのかもしれません・・・・。





ストーリー
スリル
オバカ  測定不能






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「シンプソンズ THE MOVIE(字幕版)」を観ました。



わざわざFOXから字幕版のフィルムを独自に取り寄せた
シネマート心斎橋の支配人さんの勇気ある行動に心を打たれたので
観に行ってきました!



ロビーで上映を待っていると、何やらマスコミ関係らしい方々が入ってきました。
なんでも、堀北真希主演の「東京少女」の舞台挨拶があるのだとか
観に来たお客に感想を聞いてました。

映画の宣伝でよくある「感動しました!」とか「○○サイコー!」を
お客さんに言わせるアレですね。

ちょっと傍から見ていたんですが、やはり生の感想ではダメみたいです。
スタッフの方があらかじめ台詞を用意していました。
だからあんなに頭の悪そうなありきたりな感想ばかりだったんですね。




さて、すっかりそっちに話題を取られてしまったシンプソンズでしたが
期待通りの面白さでした。




ギャグも話のテンポも物凄くキレがあって早い早い
展開の早さがテレビ版とほとんど変わりません。




今回はスプリングフィールドの住民が最大の危機(何度目?)に晒されるんですが、
それの原因はやっぱりホーマー

悪化させるのも、ややこしくするのも、解決するのもぜーんぶホーマー
バカ!バカ!の連続




まともな宣伝をしていれば、日本での成績も
十分成功する可能性がありましたよ、これ





何であんなチンケなことしたんでしょうね。

配給会社は本当に作品を観たんでしょうか?
観たとしても5倍速ぐらいで流して観たんじゃないんですか?






はっきり言って、
宣伝ド素人のシンプソンズファンの意見をそのまま取り入れた方がまだマシだった
と言われても仕方がありませんね。



日本におけるシンプソンズの知名度を向上させるいい機会だったのに
それをあんな形で駄目にしてしまうなんて・・・・








終了後、売店ではなんと
支配人が自ら集めたレアモノシンプソンズグッズが販売されておりました。
支配人さん、あなたは偉い!本当にありがとう!
あなたこそファンの鑑だ!





まだまだ公開されていますので、関西圏在住のシンプソンズファンは是非どうぞ!
(終了後も席を立たないでくださいね)






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第五十三回映画レビュー「レザボア・ドッグス」

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ハーヴェイ・カイテル、クリス・ペン 他 (2008/02/22)
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【あらすじ】
レストランで与太話にふける八人の男
彼らはお互いを「色」で呼び合っていた。

その後のシーン。
彼らの内の二人、「ホワイト」と「オレンジ」は
警察を振り切り、仲間の集合場所である倉庫へと身を隠す。
オレンジは腹を撃たれており、今にも意識を失いそうだ。

そこへ「ピンク」が現れ、仲間のフリをした「警察のイヌ」のせいで
「仕事」が台無しになった上に、「ブラウン」が射殺されたと語る。
二人は話し合いの結果「仕事」の紹介者であるジョーを頼ろうとするが・・・

彼らが一体何者で、一体何をしでかしたのか
そして「警察のイヌ」は誰なのか

それは、彼らの行動によって次第に明らかになっていく・・・。






ご存知、クエンティ・タランティーノのハリウッドデビュー作。



デビュー作とは言っても、その出来栄えは他の作品に勝るとも劣らず。
「トゥルー・ロマンス」や「ジャッキー・ブラウン」の後に撮ったって言われても
信じちゃうぐらいです。

オープニングのやたら長い会話、絶妙なカメラワークとカッコいい音楽
そして凝りに凝ったキャスティングなど、この頃からタランティーノ節は
炸裂していたんですね。




この作品の見所はやっぱりストーリー展開

DVDのジャケ裏とかではストーリーのあらすじが書いてあって
それで彼らが何者で何があったかというのもしっかり書かれてはいるんですけど
本編ではそれがあんまり説明されないんですよ。


最初のシーンで何だかくだらない会話してるなーと思ったら
次のシーンでホワイトとオレンジが車に乗ってて、しかもオレンジは
血をダラダラ流してる。その後倉庫について、もう一人の仲間であるピンクがきても
相変わらず断片的なことしか話さなくて、こちら側には曖昧なことしか分からない。


結局、彼らが何者でどういう目に会ったかがぼんやりと分かるのは中盤に入ってから、
その出来事については後半、しかももうすぐ終盤にさしかかろうかというぐらいに
やっと分かるといった具合なんです。





でもこれは別に説明不足とかではなくて、話の進め方の一つだと思うんです。

最初は何してるかがあんまり分からず、「こいつら何してるんだろう」と
観客に思わせておいて、登場人物の回想などで徐々にその疑問を埋めていくことで
観てる人を満足させるといったやり方であって
そこがこの映画のミソなんだと思うんですよ。



そういう意味では、DVD裏のあらすじなどが
ちょっとしたネタバレになってしまっているような気がします。

僕はあらすじを読んだ後で観たんですけど
楽しみを一つ潰してしまったような、
何だかもったいない気分になってしまいました。




という考えもあって、僕が書いた【あらすじ】は
序盤のシーンをさらっとまとめただけのものとなっております。


この作品を初めて観るという方は
是非DVD裏のあらすじを読まずにご覧になってみてはいかがでしょうか。





よくバイオレンス描写について触れられることも多いんですが
確かにタランティーノ作品の中ではややキツめかもしれません。

そりゃ「キル・ビル」なんかに比べたらまだまだ可愛い方ですが
とある人物を拷問するシーンなんかもありまして、
これがなかなか上手い具合に痛々しい感じになってるんですよ。
(グーで何回も殴ったり、カミソリで○○を切っちゃったり・・・・・)

後、血糊の量も結構多めです。






なにはともあれ、ストーリー・演出・俳優の三拍子揃った
タランティーノファンでなくて十分楽しめる傑作であることは間違いないです。

ちなみにチョウ・ユンファ主演の「友は風の彼方に」という元ネタがあったりします。





ストーリー ★★★★★
スリル   ★★★★
オバカ   ★★★★
グロ    ★★★★







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第五十二回映画レビュー「蝿の王」 (BlogPet)

かからないエンジンの「 第五十二回映画レビュー「蝿の王」 」のまねしてかいてみるね

蝿のルールを見る【あらすじ】アメリカの野性的な生活をつくっており、ご覧に読みました生活にとらわれていきやがてはとある二度目の小説を送ろうとジャックの狂気を起こしながらもいますけれど、重傷を塗りつけ、この商品の元ネタともされてきた上で痛い目に憧れた生活を送ろうとした子供達にとって最大の本能にとらわれて狩りにあわされていつも秩序の良作ですよね!!
しかし、洞窟にとらわれてアクションをリーダーと生徒24人が全く正反対の集団へ流れ着いたなかなかの敵となる方はますますエスカレートし、お互い協力し、あるはいくつかの排除へ流れ着いたサバイバルサスペンスですけど、あまりない無人島に勤しむようにも小学校の仲間な問題児で儀式を塗りつけ、この作品はまさに太古の排除へとしたのはその肉を乗り越えていく・・ラストシーンであっております。
そういった要素はいくつかの元ネタともされて狩りに潜む「十五少年漂流記」は二度目の自然の頃に満ち溢れていない無人島へとはいくつかの詳細を行うシーンも多いので、炎を負ったの人間の逆少年達であって様々なんですけど、これは当然電気も水道も考慮していき・フュール他(2007/18)20世紀フォックス・ラストシーンでどうぞ後、そこから読み取れるもので痛い目に釣られて秩序のに対してジャック達そのもの♪
63年に墜落し合って様々なルールをつくって狩りに読みましたのに対してジャックはとある二人が一人のですけど、ご覧に釣られて秩序のルールを見る【あらすじ】アメリカの頃に読みました機長と繋がって狩りに潜む「バトル・ロワイヤル」の自然の集団を描いた生活はあまり似て秩序にとらわれてはその肉を行うシーンで儀式を定めており、反抗的なことを殺して狩りに釣られていないほどの陸軍幼年学校のですね!!
ウィリアム・ゴールディングのに対してジャックは次々と繋がってその様はますますエスカレートし合っては二人の敵となる。

*このエントリは、ブログペットの「ベン」が書きました。

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