うまい棒めんたい味の如く映画を語る

ちょっぴり辛く、どちらかと言うと甘い感じで 映画をレビューしていきます。 ホラー、サスペンスが中心です。

第四十三回映画レビュー「ローズ家の戦争」

ローズ家の戦争 ローズ家の戦争
マイケル・ダグラス、キャスリーン・ターナー 他 (2004/07/16)
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
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【あらすじ】
競売所で出会ったオリバーとバーバラ。
二人はたちまち恋に落ち、すぐに結婚してしまう。
やがて二人の子供が産まれ、オリバーの仕事も順調に成功を収めていき、
長年の夢だった豪邸を買うことができた。
一見順風満帆な生活であったが、夫から物を与えられるだけの受身の生活に
虚しさを感じたバーバラは新たに自分だけのビジネスを始めるようとするが、
オリバーはそれを快く思わない。そんな中、オリバーが仕事中に倒れてしまう。
幸い軽い体調不良であったが、バーバラは病院に迎えに来なかった。
このことがきっかけとなり、二人はお互い離婚を決意するが、
調停は決裂、争いは日々激化し、壮絶な離婚戦争へと突き進んでいく・・・・。







ダニー・デヴィートが監督兼出演を務める
マイケル・ダグラスとキャスリン・ターナー演ずる夫婦の
熾烈な夫婦喧嘩を描いたブラックコメディー




「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」と昔から申しますが、
よくもこんな馬鹿馬鹿しい素敵な題材を映画にしたもんだと
思いますが、まあこれよりもあれな題材の映画なんてもーっとたくさんありますので




この作品、全体的にはちょっぴりブラックな風味の効いたコメディタッチなんですが
離婚の原因とか、夫婦のすれ違いの様子とかに妙な現実味があるんですよ。

いや、「離婚はこんなもんじゃない!」なんておっしゃられると反論なんてできませんけど
僕みたいな独身男性から観ても、「あーなるほど、夫婦ってこんな風に壊れていくんだな」と
思えるぐらい、つまり「こんな夫婦が実際にいた!」と言われても信じられる・・・・・



あ、やっぱ今のナシで






すごく簡単に言えば、人物描写がよくできてるってことなんですけどね。






この物語の主役である二人の夫婦は世に言う一目惚れによって成立したカップル。
素敵ですねー、一目惚れですよ?運命を感じちゃうってやつですか。

子供も無事ひとり立ちし、生活にも恵まれたのに、奥さんは何だか不満気
それもそのはず、この奥さんは元々バリバリ体育会系の行動派
常に何かをしていないと気が済まないタイプなんですね。
ところが旦那はバリバリ文科系の慎重派、
だから奥さんの新しいチャレンジにも不服な様子。

そんな時に旦那さんの入院騒ぎ。
奥さんの理由としてはごもっともだけど、それはないじゃないのと思える
非情な決断に怒る旦那。
そして逆切れした奥さん、前から募っていた不満を爆発させて旦那にパンチを一発!




さあ、ここから熾烈な離婚戦争が始まっていきます。
まるで戦争でも始めるかの如く、
旦那が夫婦それぞれの領土と中立地帯が描かれた見取り図を
元に弁護士と話し合ったりしてる内はまだ平和なんですが、
そのうち相手の車をペシャンコにしちゃったり
相手の来客の前で汚い言葉を吐きまくって台無しにしたり
どんどんとエスカレートしていきます。

そしてクライマックス、お互いを殺ると決意した
(少なくとも奥さんは)夫婦は一対一の生死をかけた戦いを繰り広げることになります。




で、「なんでそこまでするようになったの?」と言いますと、
答えは簡単二人の性格が正反対だから

そもそも二人の馴れ初めは一目惚れ
お互いの相性なんかよく知らずに結婚してしまったんです。
で、子供やらなんやらで対立してる暇が無かった時はまだ良かった、
ところが一段落着いた時にその相性の悪さが表に出てしまったことで、
こんな大喧嘩が起きちゃったんですね。

監督兼弁護士役のダニー・デヴィートもこういっています。
「犬好きなら犬好きと、ネコ好きならネコ好きと結婚しろ」
この作品のテーマとしては
「結婚する時は相手の性格とか色んなことを良く知ってからしろよ」ということなんでしょうね。




個人的にはもうちょっと派手な離婚戦争を繰り広げて欲しかったところ。
タイトルから想像するよりはちょっと地味な感じの映画でした。



ストーリー ★★★
スリル   ★★
オバカ   ★★★★
グロ    ★
相性の重要性 ★★★★







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第四十二回映画レビュー「KILLER 第一級殺人」

キラー 第一級殺人 キラー 第一級殺人
ジェームズ・ウッズ、ロバート・ショーン・レナード 他 (1998/12/18)
ハピネット・ピクチャーズ
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【あらすじ】
連邦刑務所の新人刑務官レッサーは、強盗事件で収監された
パンズラムという囚人が上司のグライサー達に
激しいリンチを受けている場面を目撃する。
彼に同情を覚え、1ドル札を内緒で手渡すレッサー。
パンズラムはその礼として、自身の半生を綴った記録を出版社に売れと言い出す。
その晩レッサーは鉛筆と紙を密かに差し入れた。
パンズラムはわずかな時間で自伝を書き上げ、レッサーにそれを手渡す。
そこにはあまりにも衝撃的なパンズラムの半生が記されていた・・・。







オリヴァー・ストーンが制作総指揮を勤める、とある連続殺人鬼にまつわる
実話を基にした作品。
この話に登場するパンズラムについては、こちらをご覧になっていただきたいのですが、
この犯罪の略歴を見るだけでも、彼がとてつもない凶悪犯であることは一目瞭然でしょう。




このような凶悪な人物でありながら、なぜかとある一人、レッサー看守には心を開いていました。
その理由は当然本人にしか分かりません。

今まで対等に接してくれる人がいなかったから?おそらく違うでしょう。

この映画でも語られていますが、オレゴン州立刑務所のマーフィー所長も
彼と対等に接し、彼もまたそれに答えるかのように模範囚となっていったのですが
ある日突然不必要とも思えるような脱走を企て、所長の善意を踏みにじってしまいます。
彼が殺害した人々の中にも、心優しき人がいたはずです。
その他にも、彼の行動に関しては非常に不可解な点が多いのです。





この作品では、そんなパンズラムの内面、
幼い頃からの凄惨な生い立ちによる彼の悲惨な人生観や
自分が犯してきた殺人や裏切りの罪に対する考え
そして、矛盾ともいえるレッサー看守に対する態度などが
上手く描かれていると思います。

ストーリー全体から見ると、殺人鬼というよりも
腐敗した社会の犠牲者的な描かれ方をしてはいますが、
言葉の端々に異常性が表現されています。

演じているのは名優ジェームズ・ウッズ。
特にラストシーンでの表情は何とも言えません。





また、この映画では当時の刑務所の悲惨な状況をテーマにしている節があります。
相手が犯罪者であるのを良い事に好き放題リンチを加え、
その一方で財政会の大物が収監されると、とても刑務所とは思えないような
好待遇で迎えるという腐敗した当時の刑務所状況が描かれています。

その中での一際目立つのが、ロバート・ジョン・バーク(痩せ行く男の人)扮する
グライサー看守。
主演二人の演技も凄いんですが、この人の演技も凄い、というか怖い!

パンズラムの監房で普通は持ってきちゃ駄目なものを見つけて、
それをパンズラムに見せながらニンマリと笑うシーンがあるんですけど、
その顔がまたすごい!
台詞をつけるとすれば、「これでお前を死ぬまでいたぶる事が出来るぞお(はぁと)」という感じ

KILLER看守
こんな顔です。







テレビムービーらしいのですが、それにしてはかなりの出来だと思います。
ただ、決して後味の良い話ではないので、
そこら辺を考慮した上でご覧下さい。



ストーリー ★★★★
スリル   ★★
オバカ  
グロ    ★★★





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