うまい棒めんたい味の如く映画を語る

ちょっぴり辛く、どちらかと言うと甘い感じで 映画をレビューしていきます。 ホラー、サスペンスが中心です。

第二十四回映画レビュー「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト クリスマス・テイル」

スパニッシュ・ホラー・プロジェクト クリスマス・テイル スパニッシュ・ホラー・プロジェクト クリスマス・テイル
マル・バルディビエルソ、イバナ・バケロ 他 (2006/12/22)
デックスエンタテインメント
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【あらすじ】
五人の子供達はいつもの隠れ家へ向かう途中、大きな枯れ井戸の中で
サンタクロースの格好をした女の人が倒れているのを見つけた。
最初は彼女を助けようとするが、彼女が銀行強盗だと知った
子供達のリーダー的人物コルドは、賞金が出るまで女を監禁しようと提案する。
なかなか口を割らない女に業を煮やした子供達は、
紅一点のモニカ達が止めるのも聞かず、
これまで与えていた食料を止めてしまう。
女はどんどん弱っていくが・・・





スペインの著名監督六人がそれぞれの個性を発揮してテレビ向けのホラー映画を
作成する、「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」の一本です。





このお話の主人公はちょっぴり生意気なワルガキ子供達。

こんな子供達が話の中心なので、雰囲気はなんとなく、
「グーニーズ」っぽい感じ。あれですね、
ワルガキ子供達が悪い大人をヤッツケチャウゾーっていうような



テイル登場人物紹介
ポップな人物紹介から始まります




で、そんな子供達のターゲットになっちゃうのが、サンタの格好をしたおばさん
このおばさん、実は銀行強盗で、お金を奪い取って逃げてたところ
古井戸に落ちちゃったんですね。




それを見つけちゃったのがこのクソガキどもちびっ子グループ
警察から賞金が出るまで監禁しようだなんて、なんて汚いやり方でしょう
でも悪気一切なし!




テイル井戸に落ちたサンタ
井戸に落ちたサンタおばさん





更におばさんの盗んだ多額の現金に目がくらみ、
穴から出すことと引き換えに隠し場所を吐かせようとします。

でもおばさんがなかなか口を割らないから、今度は
今まで持ってきてた食料をストップして吐かせちまおうぜ!なんてことをしちゃう始末。
同じく枯れ井戸に被害者を閉じ込めてた「羊たちの沈黙」の
バッファロウ・ビルもこれにはビックリだ!



テイル弱りサンタ
食料を与えられず、弱っていくサンタおばさん



この映画、お察しの通り「子供達の残虐さ」がテーマとなっているんですが、
個人的に「おっ!」っと思ったことがあるんです。



ホラー映画とかアクション映画ってよく、「暴力的だ!」とか
「子供の教育によくない!」とか
P○Aっぽいお方から非難を受けているわけでして



当然それが気に食わないその手の映画中心の監督さんは
映画の中でそういう事を言っている人物を登場させて
酷い目にあわせたりすることで、
ちょっとした皮肉っぽいものを描いてるんですけど、
この映画に関しては全くの逆。



子供達は往年の名作「ベストキッド」や、
劇中のオリジナルZ級ホラー映画「ゾンビの襲撃」の
大ファンなんですけど、明らかにそれらの映画の
悪い影響を受けちゃってるんです。




例えば、「ゾンビの襲撃」のちょっとぽっちゃり系リーゼントな
主人公がタバコを吸ってるのを真似して、
子供達の一人が煙草を吸うシーンがあります。
よくP○A的な人々が仰られている「悪い影響」そのものですね。




これだけだったらまだいいんですけど、(よくない?)
しまいには劇中のゾンビ復活の儀式まで真似しちゃいます。





真夜中、眠っているサンタおばさんをゾンビに仕立て上げて、
周りにロウソクをちゃーんと映画通りに立てて、
そして映画通りにニワトリの首をズバッと!
P○Aの方々はご立腹どころでは済みませんね。




テイルZ級映画主人公
劇中劇「ゾンビの襲撃」の主人公、金○日に似てる?




テイル鶏
鶏をナイフで・・・!




この映画の監督さんは「映画が子供達に与える影響」については
認めているんだと思います。
でも、決して「ホラー映画ダメ!アクション映画ダメ!」
と言っているのではないんですね。
なぜそういうことが言えるのかと言うと、
劇中での大人達の描かれ方がポイントです。



この映画に登場する大人達は、サンタおばさんを除いて顔が映りません。
映ったとしても口だけとか後頭部だけとかで、
顔全体が映るということは決してないんですね。

これはどういうことかと言いますと、
「この子供達には注意してくれる大人がいない。」
ということを伝えたいんじゃないかなって思うんです。




顔が映らない大人、つまり、
子供達の間に身近な大人というものが存在してない、
だからあんなことやこんなこと
(主にサンタおばさんに対する行い)をしても何の悪意も感じないのでしょう。

普通なら絶対に親が気づいて止めるようなことまでしてますし、
きっと親は何も言わないんでしょうね。




この映画の監督は「子供っていうのは、どうしても
変な映画の影響を受けちゃうんだから親がしっかりしないと駄目だぞ。」
ってなことを伝えたいのではないかと思うんです。

「ウチの子に悪影響だから、そんな映画撮るな。」と喚くのではなく、
ちゃんと子供に「真似しちゃ駄目よ。」と言ってやるべきだと、
そういうことなんじゃないのかと思います。




さて、かなり脱線してしまいましたが、ストーリーについての続きを




そんなこんなでサンタおばさん(強盗の割にはいい人)を
悪意のない拷問にかけ続ける糞餓鬼共お子様達にも
とうとう天罰の時がやって参りました。



実に子供らしい単純なミスからおばさんが脱出!
「ゾンビ化したんだ!」とかピュアなことをほざいてるチルドレンは
もうびっくり!色々あって夜の遊園地でサンタおばさんと対決することに




テイル脱
逃げちゃいました



テイルぶちぎれサンタ
ぶちぎれサンタおばさん、片足は落ちた時に怪我したのでひきずってる



ここでまたガキ子供特有の残酷さが発揮されてしまうわけなんですが・・・



最後のオチははっきり言って予想外でした。
あのまま終わると思ってたんですけどねー
まあ、バチがあたったと言うべきか、
それとも子供達が願う通りになったというべきか・・・・・





テイルベストキッド
この構えは!





60分ちょっとの短い作品ですが、
期待以上に楽しむことができました。






ストーリー ★★★★
スリル   ★★★
オバカ   ★★★
グロ    ★★
子供の純粋さ ★★★★★





クリスマス・イブのおはなし


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